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03月08日-05号

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  1. 福山市議会 2018-03-08
    03月08日-05号


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    平成30年第1回( 3月)定例会          平成30年第1回福山市議会定例会会議録(第5号)          ────────────────────────2018年(平成30年)3月8日(木) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2018年(平成30年)3月8日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第  1号 平成30年度福山市一般会計予算    議第  2号 平成30年度福山市都市開発事業特別会計予算    議第  3号 平成30年度福山市集落排水事業特別会計予算    議第  4号 平成30年度福山市国民健康保険特別会計予算    議第  5号 平成30年度福山市介護保険特別会計予算    議第  6号 平成30年度福山市後期高齢者医療特別会計予算    議第  7号 平成30年度福山市食肉センター特別会計予算    議第  8号 平成30年度福山市駐車場事業特別会計予算    議第  9号 平成30年度福山市商業施設特別会計予算    議第 10号 平成30年度福山市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算    議第 11号 平成30年度福山市誠之奨学資金特別会計予算    議第 12号 平成30年度福山市財産区特別会計予算    議第 13号 平成30年度福山市病院事業会計予算    議第 14号 平成30年度福山市水道事業会計予算    議第 15号 平成30年度福山市工業用水道事業会計予算    議第 16号 平成30年度福山市下水道事業会計予算    議第 17号 福山市職員定数条例の一部改正について    議第 18号 福山市職員退職手当支給条例等の一部改正について    議第 19号 福山市手数料条例の一部改正について    議第 20号 福山市給食センター条例の一部改正について    議第 21号 福山市放課後児童クラブ条例の一部改正について    議第 22号 福山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について    議第 23号 福山市指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について    議第 24号 福山市国民健康保険条例の一部改正について    議第 25号 福山市国民健康保険被保険者表彰条例の廃止について    議第 26号 福山市後期高齢者医療に関する条例等の一部改正について    議第 27号 福山市介護保険条例の一部改正について    議第 28号 福山市介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の制定について    議第 29号 福山市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について    議第 30号 福山市交流館条例の制定について    議第 31号 福山市旅館業法施行条例の一部改正について    議第 32号 福山市工場立地法地域準則条例の制定について    議第 33号 福山市道路占用料条例の一部改正について    議第 34号 福山市都市公園条例の一部改正について    議第 35号 福山市都市公園法に基づく都市公園の配置及び規模に関する技術的基準を定める条例の一部改正について    議第 36号 福山市地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部改正について    議第 37号 福山市営住宅等条例の一部改正について    議第 38号 福山市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について    議第 39号 (仮称)ふたば・法成寺統合保育所新築工事請負契約締結について    議第 40号 (仮称)福山SAスマートIC建設工事委託契約締結の変更について    議第 41号 広島県後期高齢者医療広域連合規約の変更について    議第 42号 市道路線の認定について    議第 43号 市道路線の廃止について    議第 44号 包括外部監査契約の締結について第 3        一般質問第 4 議第 45号 平成29年度福山市一般会計補正予算第 5 議第 46号 平成29年度福山市都市開発事業特別会計補正予算第 6 議第 47号 平成29年度福山市集落排水事業特別会計補正予算第 7 議第 48号 平成29年度福山市介護保険特別会計補正予算第 8 議第 49号 平成29年度福山市後期高齢者医療特別会計補正予算第 9 議第 50号 平成29年度福山市駐車場事業特別会計補正予算第10 議第 51号 平成29年度福山市水道事業会計補正予算第11 議第 52号 平成29年度福山市工業用水道事業会計補正予算第12 議第 53号 平成29年度福山市下水道事業会計補正予算第13 議第 54号 福山市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について第14 議第 55号 和解について ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  喜 田 紘 平      2番  宮 地   毅      4番  宮 本 宏 樹      5番  八 杉 光 乗      6番  奥   陽 治      7番  平 松 正 人      9番  能 宗 正 洋     10番  石 岡 久 彌     11番  河 村 晃 子     12番  木 村 秀 樹     13番  生 田 政 代     15番  門 田 雅 彦     16番  藤 原   平     17番  大 塚 忠 司     18番  榊 原 則 男     19番  岡 崎 正 淳     20番  土 屋 知 紀     21番  大 田 祐 介     22番  今 岡 芳 徳     23番  西 本   章     24番  中 安 加代子     25番  高 田 健 司     26番  五阿彌 寛 之     27番  塚 本 裕 三     28番  熊 谷 寿 人     29番  池 上 文 夫     30番  高 木 武 志     31番  宮 地 徹 三     32番  瀬 良 和 彦     33番  法 木 昭 一     34番  稲 葉 誠一郎     35番  早 川 佳 行     36番  小 林 茂 裕     37番  川 崎 卓 志     38番  村 井 明 美     39番  徳 山 威 雄     40番  小 川 眞 和 ────────────────── 欠 席 議 員      3番  神 原 真 志      8番  石 口 智 志     14番  連 石 武 則 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      枝 廣 直 幹  副市長     佐 藤 彰 三  副市長兼総務局長事務取扱          杉 野 昌 平  経営戦略監兼企画財政局参事          中 島 智 治  市長公室長   檀 上 誠 之  企画財政局長  小葉竹   靖  企画政策部長兼福山駅前再生推進部参与          中 村 啓 悟  財政部長    花 村 祥 之  財政課長    塩 飽   淳  税務部長    岡 田   修  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与          藤 井 康 弘  総務部参与   今 川 真 一  総務課長    高 田 幸 恵  福山市立大学事務局長          渡 邊 寛 子  経済環境局長  市 川 紀 幸  経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与          浦 部 真 治  文化観光振興部長村 上 寿 広  農林水産部長兼農業委員会事務局参与          村 上 弘 和  環境部長    渡 辺   毅  保健福祉局長  神 原 大 造  福祉部長兼福祉事務所長          小 野 裕 之  長寿社会応援部長住 元 利 博  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健部参与   落 合 史 典  児童部長    小 林 仁 志  ネウボラ推進担当部長          住 吉 悦 子  市民局長    小 林 巧 平  まちづくり推進部長          渡 辺 慎 吾  100人委員会担当部長          安 原 洋 子  スポーツ・青少年女性担当部長          佐 藤 哲 郎  市民部長    太 田 雅 士  松永支所長   中 川 善 友  北部支所長   池 田 浩 己  東部支所長   内 田 咲百合  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長          小 田 朋 志  建設局長    岡 本 浩 男  建設管理部長  三 谷 正 道  建設管理部参与文化観光振興部参与          大 谷 琢 磨  土木部長    小 川 政 彦  農林土木担当部長香 川 哲 也  都市部長兼福山駅前再生推進部参与          神 田 量 三  都市部参与   岩 木 則 明  福山駅前再生推進部長          池 田 圭 次  建築部長    渡 邉 桂 司  会計管理者   平 賀   貢  教育長     三 好 雅 章  教育次長    佐 藤 元 彦  教育委員会事務局管理部長          西 頭 智 彦  学校教育部長  近 藤 裕 弥  代表監査委員  近 藤 洋 児  上下水道事業管理者          渡 邉 清 文  上下水道局長  脊 尾 謙 二  経営管理部長  卜 部 光 央  工務部長    柚 木 紀 生  施設部長    鴫 田 佳 樹  病院事業管理者 高 倉 範 尚  市民病院管理部長北 川 雄 嗣  医療支援センター副センター長          芳 原 祥 二  消防担当局長  藤 井 徹 太  消防担当部長  檀 上 雅 之  消防担当部長  吉 澤 浩 一  消防担当部長  本 瓦 公一郎  消防担当部長  佐 藤 征 史 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    佐 藤 洋 久  庶務課長    恵 木 朱 美  議事調査課長  北 川 光 明  議事担当次長  藤 井 英 美  議事調査課長補佐兼調査担当次長          山 崎 雅 彦  書記      渡 邉 美 佳  書記      木 村 仁 美  書記      井 関 知絵子  書記      山 村 由 明  書記      岩 崎 和 也  書記      開 原 崇 文 ──────────────────            午前10時開議 ○議長(小川眞和) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) ただいまの出席議員37人,欠席の届け出のあった議員は3番神原真志議員,8番石口智志議員及び14番連石武則議員であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小川眞和) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,16番藤原 平議員及び27番塚本裕三議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第1号 平成30年度福山市一般会計予算から議第44号 包括外部監査契約の締結についてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(小川眞和) 次に,日程第2 議第1号平成30年度福山市一般会計予算から議第44号包括外部監査契約の締結についてまでの44件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 25番高田健司議員。 (25番高田健司議員登壇)(拍手) ◆25番(高田健司) 水曜会の高田健司です。一般質問を行います。 福山駅前再生ビジョン(案)に基づく中心市街地の活性化についてお尋ねします。 福山市においては,平成28年3月より福山駅前再生協議会を立ち上げて,福山市の顔として,また備後圏域の玄関口として,行政,市民,事業者などが連携して福山駅前の再生に取り組んでいくための方向性を示すことを目的とし,このたび福山駅前再生ビジョン(案)の取りまとめを行いました。新年度の諸施策について,次のことを質問します。 まず初めに,福山駅前再生ビジョン(案)の実現に向けて福山駅前デザイン会議及び公民連携調整会議を計画されていますが,20年後の福山駅前の姿と方向性及び施策を実行する上での優先順位に対する考え方をお聞かせください。 次に,リノベーションによるまちづくりについて,去る2月4日のリノベーションプレゼンテーションにおいて,リノベーションスクール参加者より4つの具体的内容が発表されましたが,今後の事業実施に向けて家主との賃貸借契約や事業資金の調達,そして店舗設計と建築など,現状と事業実施のスケジュールをお示しください。 次に,福山駅北口広場の整備について,埋蔵文化財の発掘調査と基本方針策定についてのお考えをお示しください。 また,福山城南側の西町若松線西1番ガード北交差点から福山城北口交差点まで,歩行者専用化検討調査を計画されていますが,福山駅北口の再整備の範囲と整備内容についてお示しください。 また,駅前の道路空間を活用して,にぎわいや歩行者の回遊性を生み出すことを目的として道路利用実態調査やイベント開催を計画されておりますが,その時期や内容と今後の整備方針についてお聞かせください。 次に,福山城天守閣や月見櫓,鏡櫓,湯殿の耐震診断調査は昨年の9月から10月にかけて実施され,12月までに耐震強度を算出して,調査結果は2月ごろに確定する予定と伺っております。耐震結果と今後の保存管理や整備活用策について,お考えをお示しください。 次に,福山駅前再生を推進する上で,JR西日本との連携が大変重要であると考えます。すなわち,福山駅前の再生は,南北一体的活用によりエリアマネジメントの効果が一層上がるものでありますが,JR西日本に要望される連携の内容とその推進体制についてお考えをお示しください。 次に,公共空間の再整備のイメージとして,福山城公園及び中央公園に公募設置管理制度パークPFIによるカフェ等の収益施設の設置に向けた計画について,その具体をお聞かせください。 また,あわせてフリンジパーキングの手法や駐車場の集約と再編も必要だと考えますが,今後の取り組みをお聞かせください。 次に,近年,中心市街地における各商店街においても,ハード整備が行政支援と相まって実施されてまいりました。宮通りの電線地中化と歩車道整備,元町通り及び船町宝船会のアーケード改築,そして本通及び本通船町のストリートガーデン及び防犯カメラの設置等であります。中心市街地活性化におけるにぎわい創出や回遊性を図る上で,これらの商店街と駅前再生の連携は重要であると考えますが,今後のまちづくりについてお考えをお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 高田議員の御質問にお答えいたします。 初めに,福山駅前デザイン会議及び公民連携調整会議についてであります。 福山駅前の再生に係る事業の実施に当たっては,新年度に設置する(仮称)福山駅前デザイン会議の中で,福山駅前再生ビジョンに定める方向性に即し,テーマや優先順位など,仮称でありますが,デザイン計画の骨子を定めてまいります。これに基づき,(仮称)公民連携調整会議において個々の事業の具体的な実施時期や場所などについて検討し,個別のプロジェクトチームを形成するなど,計画的に事業の実施につなげてまいりたいと考えております。 次に,リノベーション事業実施に向けてであります。 先月県内で初めて開催いたしましたリノベーションスクールにおいて提案された事業計画の実施に向けたスケジュールにつきましては,地権者と受講者グループによる調整や事業資金の調達などの状況により決まっていくものと認識しております。市としましては,こうした取り組みが連鎖的に広がっていくよう,取り組みを積極的に支援してまいります。 次に,福山駅北口広場の埋蔵文化財の発掘調査についてであります。 北口付近には福山城内堀遺構が残存している可能性があるため,福山駅北口広場整備基本方針の策定に先立ち,遺構の確認調査を行うものであります。良好な状態で残存している場合は,北口広場に歴史的な価値が加わるよう,遺構の保存活用方法等について基本方針の中で検討していきたいと考えています。 次に,この基本方針の考え方についてであります。 周辺の現状は,朝夕のピーク時にバス,タクシー,送迎車等の交通がふくそうし,利便性が低下しています。また,施設の老朽化と相まって魅力を減少させる要因にもなっています。このため,ふくやま美術館前の西1番ガード北交差点から福山駅北口交差点までの区間と北口広場の空間等,歩行者にとって快適で魅力あるものにするとともに,築城400年と駅前再生の取り組みを一体で進め,南北の回遊性を高めてまいります。この考え方に立ち,北口広場に必要な交通機能等の検討を行い,事業手法や事業効果,優先順位についてJR西日本や警察等の関係機関と協議をしながら,2018年度平成30年度末を目途に策定をしていきたいと考えています。 また,北口広場の再整備の範囲と整備内容につきましては,この基本方針や埋蔵文化財発掘調査歩行者専用化検討調査の結果を踏まえ,策定する予定の基本計画の中で示してまいります。 次は,道路利用実態調査の実施時期や内容及び今後の整備方針についてであります。 道路利用実態調査は,福山駅前やその周辺のエリア価値を高めることを目的として実施するものであります。この調査は,道路を人や車の移動する空間として活用するだけでなく,駐車場や空き家などと一体的に捉え,そこに新たな日常生活の仕掛けづくりをすることで,にぎわい創出の効果を把握しようとするものであります。実態調査に関する具体的な内容や時期,場所,今後の整備方針につきましては,(仮称)福山駅前デザイン会議の中で検討してまいります。 次に,福山城天守閣の耐震診断結果と今後の保存,管理や整備活用策についてのお尋ねであります。 1966年昭和41年に再建された福山城天守閣,月見櫓及び湯殿並びに1973年昭和48年に再建された鏡櫓は,いずれも旧耐震基準により建設されているため,今年度耐震調査を実施したところであります。調査結果につきましては,今月中に報告書の提出を受けることになっており,その内容を精査した後,速やかに公表いたします。 今後の保存,管理や整備活用策につきましては,耐震診断の結果を踏まえ,専門家等の意見を伺いながら,新年度に策定する整備基本計画の中に盛り込んでいきたいと考えています。もちろん,市民の皆様への説明も十分に行っていきたいと考えております。 次に,JR西日本との連携によるまちづくりについてであります。 駅南北間の回遊性や駅を活用した福山城の魅力向上には,行政だけでなく,経済界など官民が一体となってJR西日本と連携を図っていくことが重要であると考えています。今後,市民の皆様の意見もJR西日本にお伝えしながら,福山城築城400年に向け一層の協力をいただいてまいります。 次に,パークPFIとフリンジパーキング計画についてであります。 まず,パークPFIによる収益施設の設置に向けた計画の具体についてお答えいたします。 中央公園は,駅前再生のまちづくりの核の一つであり,にぎわいを生み出す重要な公共空間であります。(仮称)福山駅前デザイン会議での議論を踏まえ,2018年度平成30年度,中央公園におけるパークPFIの導入に向け,移動販売車や仮設店舗等を一定期間設置し,公園利用者や地元関係者の意見を聞くとともに,民間事業者の参入意欲や収益施設の配置,規模等の考え方を把握してまいります。 導入可能性を検証した上で,2019年度平成31年度中に公募設置等指針を策定し,既存の公園機能の保全方法,周辺環境や景観との調和の考え方,公園の魅力の向上のための取り組み内容,収益施設の配置や規模,設置期間,そして使用料などを定めてまいりたいと考えています。 民間活力を導入したパークPFIによる公園の運営は,公園が有する新たな魅力を引き出す有効な手法の一つであると考えています。 次に,フリンジパーキングについてであります。 フリンジパーキングは,中心部への車の流入抑制や快適な歩行空間の形成などに有効な手法であると考えます。また,福山駅周辺エリアにある大小さまざまの駐車場が一定の規模を有したものに再編されることは,駐車場運営の効率化と収益性の向上にもつながります。同時に,歩行者が町並みの連続性を楽しみながら安心・安全に回遊できる歩行空間の形成が期待できます。駅前の再生の進捗にあわせ,今後の駐車場のあり方について検討し,関係地権者などと連携しながら駐車場再編に取り組んでまいりたいと考えています。 次に,商店街と駅前再生の連携についてであります。 地権者と事業者,そして現代版家守の3者が協力するリノベーションまちづくりは,福山駅前のエントランスゾーンだけではなく,商店街にある遊休不動産も対象としています。また,事業者にとっても,初期投資が小さく,スピード感があり,事業性,収益性が高いという点が魅力となっています。従来型の補助金による支援から自立型のリノベーションまちづくりの手法を基本にした商店街振興の支援を行ってまいりたいと考えています。 以上で,高田議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆25番(高田健司) 各項目について答弁をいただきました。再質問をさせていただきたいと思います。 再生ビジョンに示された計画でありますけれども,再生に当たっての福山市における6つの課題に基づいて,公共空間の再整備のイメージというものがこのビジョンの中へ語ってあります。その中で,この再整備を進めていく上のタイムスケジュール,実行の予定で3年,10年,20年といった一つの区切りが設定をされております。すなわち,3年後にはにぎわい創出,人が集まるエリアに変えていく,10年後には都市の顔と魅力的な都市空間をつくり上げていく,20年後に人や企業を引きつける福山駅前の実現というふうに,20年後をビジョン実現に向けた一つの道筋の目標年次というふうにされておりますけれども,このそれぞれに区切られた年度の根拠,そして目標年次が20年後というふうな設定をされた意味について,改めてお尋ねを申し上げます。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) まず,20年後に福山駅前をどのように再生していくかと,20年後に設定した理由でございますが,議員も御存じのとおり,福山駅前がかつての魅力を失ってきつつある。そういったことから,再生に向けて,まずは福山駅前再生協議会を設置いたしまして議論したところでございます。 まず,待ったなしの状態でありますので,できるだけ早い再生を目指したいという思いがありましたが,まちづくりというものはそう数年でできるものではない,そういった議論経過も酌みまして,まずは20年後に魅力的な都市空間をイメージして再生に取り組んでいこう,そういった思いから20年後の魅力的な都市空間をイメージして議論を重ねてきたところでございます。 以上であります。 ◆25番(高田健司) この再生ビジョンを実行するにおいては,絶えず言葉として市民と事業者と行政が一体になって進めていくというふうなことがうたってあります。どうしても私は,進めていく道筋の中で,20年後というと非常に長い年月がかかるなというふうな気がします。絶えず市長が言われてるスピード感を持ってといったようなことでいろいろと施策を展開していかれるということであれば,この事業の実施にかかわるところの3年ぐらいのところが一つの大きな目安ではなかろうかなというふうに思いますし,結果としてそれが5年後とか10年後に反映できれば,非常に成功なんじゃなかろうかなというふうなことを思うんで,この再生ビジョンが最終的に3月末で公表されるということになるんでしょうけれども,20年先といったら,市民にとっては非常に遠い先のような気がいたします。 それから,この再整備のイメージについては,中でやっていくことを,例えば福山城のところの整備,それから駅北口,また中央公園のところの再整備,あるいは伏見町地区,三之丸町地区という中で,公共空間の利用ということが項目として述べられとるんですけれども,これからデザイン会議でもってデザイン計画を立てていく上においては,やはりある程度見えるといいますか,市民にとっても非常にわかりやすい福山市のグランドデザインがこういうふうなものになるんだなというふうな,ビジュアルな,見える化されたようなものの作成がデザイン会議の中のデザイン計画で描いていただければわかりやすいんではなかろうかなと思うんですが,お考えをお聞かせください。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) まず,本年度末をもって策定したいと考えております福山駅前再生ビジョンにつきましては,市民,事業者,行政が目指す福山駅前の姿を共有して,連携して再生に取り組んでいくための方向性を示すものだと考えております。議員おっしゃいますように,整備後のイメージ,そういった整備後の姿,そういったものがどのようにあらわれるかということ,先ほど御質問のありました3年後,10年後,そういったものが時間がかかり過ぎるのではないかといったことでございますが,まず次年度,新年度におきましては,福山駅前やその周辺エリアのエリア価値を高める取り組みについて,仮称ではございますが福山駅前デザイン会議を設置して議論をしてまいります。具体的に,福山駅前のエリア価値を高める公共空間の形成と良質な民間投資が生まれるような公共空間の配置のあり方,そういったものを示す,仮称ではございますがデザイン計画を作成してまいります。そういったことを含めまして,個別の事業が検討,具現化してまいりますので,そういった過程の中では,整備後の姿のほうがお示しできるのではないかと考えているところでございます。 以上であります。 ◆25番(高田健司) 先日聞きましたところによると,姉妹都市縁組をしておる愛知県の岡崎市が,乙川リバーフロント地区整備計画ということで,福山市と同じような取り組みをしておる,リノベーション事業をやったり,あるいは福山ではFuku-Bizといいますけど,あちらはOKa-Bizというんですか,そういったような取り組みや,それから町なかの公共空間を利用してのいろんなまちづくりというふうなことを実施されてるそうですので,今答弁がありましたように,できればデザイン会議の中で,ある程度ビジュアルに見える状態でこういった福山の将来像,こういったことで福山の再生を図るんだというふうな絵姿がある程度市民に提示していただければ,わかりやすいんではなかろうかなというふうに思っております。 それから,続きまして,従来福山市は都市再生緊急整備地域の指定を受けておりますけれども,このビジョンの策定の中ではそういった言葉が出てこないんですけれども,都市再生緊急整備地域の指定の活用というのは,再生ビジョンの中で考えていかれるのでしょうか,そのことについてお尋ねいたします。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 都市再生緊急整備地域のお尋ねであります。 この指定によりまして,支援措置ということで,財政支援でありますとか金融支援,税制支援ということが設定をされております。今後,個別の事業に適用できるかどうかということも検討してまいりたいと考えておりますので,現在ビジョンの中には直接書き込みはありませんけれども,こういう国の制度等を積極的に活用しながら,支援に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 従来,この指定を受けたときに,対象としては東桜町の地区再生であったり,伏見町の地区再生というふうなことがうたわれたんだろうと思いますけれども,これからエリアマネジメントを進めていく上においても,チャンスがあれば,せっかく国のほうから指定を受けた非常に有利な制度であれば,活用の検討もしていただければというふうに思います。 それから,ちょうど福山駅を挟んで北口の広場整備とそれから南の駅前広場整備というのが,再整備ということがこのビジョンの中でもうたわれておりますけれども,再整備をしていく上において,先ほど市長の御答弁でもありましたように,一つはちょうど駅の北口にある内堀の発掘調査と,それから美術館の前から駅の北口にかけての歩行者の調査というふうなものを行われる中で,基本方針,基本計画も立てていくんだというお話がありましたけれども,これは北口の広場,あるいは南の駅前広場の機能を十分デザイン会議の中で検討する中で,機能の充実とあわせて場所の移動ということも会議の中の視野に入っておるのかどうなのか,その点についてお聞かせください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 北口広場の整備に当たりまして,デザイン会議の議論を踏まえる中で必要な機能の配置,そういったことについても検討していきたいと考えております。 以上です。(25番高田健司議員「議長,済いません,今ちょっと最後のほうが聞こえにくかったんですが,もう一度お願いいたします」と呼ぶ) 北口広場の整備に当たりまして,必要な交通機能でありますとか歩行者の空間,それから憩いの場でありますとか,福山城への玄関口ということになってまいります。これは,駅の南と北の連携ということで,今後デザイン会議の中での議論,こういったことも参考にしながら,取り入れてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) よくわかりました。よろしくお願いをいたします。 次に,リノベーション事業についてお尋ねをいたします。 今年度,リノベーションスクール等を開かれて,4つの部会より具体的な提案ができて,代表質問のときの答弁にもありましたように,事業着手に向けて具体的に進んでおるというふうな答弁をしていただいておるんですけれども,その中で現代版家守の果たす役割が非常に重要だというふうなことを言われております。今年度においても,また8月と来年の2月に向けてスクールを開催される中で,家守の人材育成というふうなことを非常に大きな取り組みの一つに考えておられるようですけれども,今現在この現代版家守といわれる人は何人おられるんでしょうか。 それから,今後この2回の計画の中でどれぐらいの方を予定しておるのか。もしそれがある程度の人数が来れば,恐らくグループ化をして一つのそれがリノベーション事業の窓口になるんだろうと思います。事業者とそれから地権者を結びつける非常に大きな役目をされるんだろうと思いますけれども,そういった予定をちょっとお聞かせいただきたいのと。 もしそれを積極的に進めていく場合は,今年度は伏見町のエリアの中でというお話で進められたけれども,実際には伏見町の地区から違うところへ2つの事業が予定をされておりますので,そういうことからいうと,ある程度中心市街地全域にわたって空き店舗の状況調査をされて,その状況は家守の人たちに提供できる体制を整えていくほうが非常に事業がスムーズにいくんじゃなかろうかなというふうに思いますが,その点についてお考えをお聞かせください。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) 今現在,家守と呼ばれる方が何名いるかというお尋ねでございますが,まず,先月行われましたリノベーションスクールには,29名の受講生が4つのユニットで分かれて参加していただいております。まだ先月始まったばかりでございますので,どういった形で家守として自立されていくのか,これはこれからになろうかと思いますので,そういった活動支援は行政としても積極的に行ってまいりたいと考えております。 次年度以降のリノベーションスクールについてでありますが,そういった人数,今回体調不良の関係とかで,32名を予定しておりましたが,先ほど申し上げましたように29名の参加となったわけでありますが,他市と比べまして,20数名が参加されるのが通常と聞いております。今後の募集人数でありますとか,そういったことは今後また検討してまいりたいと考えておりますので,具体的な決まった数字は現在持ち合わせておりませんが,今後とも,現在のスクールの受講生の方々が事業化に向けていろいろまちづくり活動をされますので,そういったまちづくり活動には積極的に支援してまいりたいと思います。 それともう一つ,次のお尋ねでありますが,空き家物件の情報であるとかそういったものの関係でございますが,議員も御存じのとおり,家守というものは江戸時代の長屋の大家のことで,建物のもろもろの相談にも乗ったり,地域のことは何でも知っているような,地域の世話人のような役割でありますので,いずれはそういった地域の遊休不動産の情報であるとかそういったものは,家守のほうでそういった情報も蓄えるようにしていただきたいところでありますが,先ほど申し上げましたように,まだ始まったばかりでありますので,まずは本市のほうで受講者と地権者の橋渡しを担う役割とかも必要だと考えております。そういった空き家物件などの情報というものも,市のほうでそういった橋渡し役というものは,今後も引き続き必要な場合には行ってまいりたいと考えているところであります。 以上であります。 ◆25番(高田健司) その次に,福山城公園の整備についてお尋ねをいたしますが,耐震の診断結果等については3月末ぐらいに公表できるというふうな御答弁でありました。史跡のいろんな保存,活用について,いろいろと事業をこの築城400年にも向けて計画をされております。二之丸の石垣,西側の石垣のところの保存,活用でありますとか,多聞櫓というふうな計画も出ておりますけれども,ハード的なそういうふうな整備と同時に,私は,福山城が今博物館になっておりますけれども,そこの内容への展示物等も充実をしていかなければ,一度来場された方が再度リピーターになって戻ってこられるということについては,その歴史的あるいは文化的な資料の充実ということも大変重要なことではなかろうかなというふうに思いますけれども,そのことについてお考えをお尋ねいたします。
    文化観光振興部長(村上寿広) 福山城博物館の活用という御質問であります。 2022年の築城400年記念事業に向けまして,今実行委員会を組織いたしましていろいろ事業の検討を行っているところであります。その中で,特に福山城博物館につきましては,いろんな収蔵物があります。現在収蔵している収蔵物とあわせて,刈谷市でありますとか岡崎市,関係市町のお城と連携しながら記念事業を実施してまいりたいと考えているところであります。具体的には実行委員会の中で検討をしてまいることになります。議員おっしゃいました再度リピーター,福山城に再度訪れていただけるようになる貴重な機会にこの400年事業をしていきたいと考えております。 どうぞよろしくお願いいたします。 ◆25番(高田健司) ぜひとも,そういったような文化的,歴史的な資料等を充実されて,来館者が非常に多くなるというふうに,あわせて努めていただければと思っております。 終わりに,それではパークPFIについてお尋ねをいたします。 今年度,公募型の設置事業としてこういった新たな手法を取り組まれるということで,大変にこのことによってまちのにぎわい,あるいはエリアマネジメントには役に立つ制度の導入だろうというふうに考えております。この示されているのが,福山城の公園と,あるいは中央公園というものがこのビジョンの中で考えておられますけれども,豊島区の南池袋公園の中へラシーヌという区立の施設がございます。カフェとかレストランとかマルシェ,本屋,ワークショップ。生産者と消費者の食を介するつながりの場を目指したカフェレストランということなんですけれども,改めてこのパークPFIの導入について,移動販売車とか仮店舗というようなお考えで実験をなさるということなんですが,最終的には,行政の思いとしては,このところについてはどのようなことを考えておられるのか,お聞かせ願います。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 中央公園等へのパークPFIの導入についてであります。 来年度,導入の可能性ということを探っていきたいと考えておりますけれども,まずは導入検討ということで,移動販売車であるとか仮設店舗を想定をしております。ただ,最終的には建築物をしっかりつくって,南池袋公園の事例を参考にしながら,そうしたカフェであるとか飲食ができる場所を提供していきたいということを検討していきたいと思っております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 (25番高田健司議員質問席を退席)(拍手) ○議長(小川眞和) 次に,21番大田祐介議員。 (21番大田祐介議員登壇)(拍手) ◆21番(大田祐介) 水曜会の大田でございます。一般質問を行います。 グリーンラインの原付,自動二輪通行禁止の解除についてお尋ねします。 昭和60年1985年以降,広島県道251号,後山公園洗谷線グリーンラインは,原付,自動二輪終日通行どめとなっています。昨年,NPO法人グリーンラインを愛する会に対して,ツーリングの道中にたまたまグリーンラインに立ち寄り,違反切符を切られたライダーから規制を疑問視するメールが寄せられました。その内容は,せっかく観光に来たのに,本市に対して大変悪い印象を残したとのことでした。 通行どめとなった当時,国内は大変なオートバイブームであり,グリーンラインでも多数の死亡事故が発生した悲しい歴史があります。また,町なかでは,マフラーを改造して爆音を響かせる暴走族が走り回り,オートバイに対する市民のイメージは最悪でした。あれから33年が経過して,オートバイブームは去り,組織的な暴走族も激減し,現在は健全なモータースポーツやツーリングを楽しむ正統派のライダーが中心です。春になれば,風光明媚な燧灘を眼下に,沿道の桜を眺めながらグリーンラインを走りたいと,市内の多くのライダーが望んでいます。 去る2月22日には,福山西警察署が道路周辺の住民に対して説明会を開催し,近年は事故や苦情も減り,規制解除に向けて理解を求めたところ,住民も理解を示したとのことです。内海大橋を臨む新たな公園も建設されるなど,本市の大きな観光資源であるグリーンラインを有効利用すべく,警察と連携して規制解除に向けて踏み出されてはいかがでしょうか。市長の御所見をお聞かせください。 受動喫煙防止対策についてお尋ねします。 厚生労働省が策定した受動喫煙対策を強化した健康増進法改正案が,次期国会に提案される見込みです。飲食店については,100平米以下の店舗については喫煙可となりそうですが,学校,病院,行政機関では原則敷地内禁煙となる見込みです。禁煙場所で喫煙した悪質な違反者には,最大30万円の過料,喫煙場所に適切な標識を掲示しなかったり,灰皿などの喫煙器具を撤去しなかったりした施設管理者には,最大50万円の過料が科せられるとのことです。 本市の学校は既に敷地内全面禁煙となっていますが,市民病院,市役所,支所,公民館等における対応が急務と思われます。対応方針をお聞かせください。 以上の社会情勢を踏まえて,福山市議会は,医師会とも協議して,議員発議で福山市子ども及び妊婦を受動喫煙から守る条例を本定例会で提案する予定ですが,この条例は,決して禁煙条例,すなわち喫煙する権利を制限する内容ではなく,望まない受動喫煙,煙を吸いたくない権利を保障する内容です。 本条例が可決成立した場合,本市としての今後の対応をお聞かせください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 大田議員の御質問にお答えいたします。 初めに,グリーンラインの原付,自動二輪通行禁止の解除についてであります。 県道後山公園洗谷線グリーンラインは,我が国最初の国立公園に指定された瀬戸内海の風光明媚な景観や沿線を彩る桜や紅葉など,四季を通じて車や自転車で楽しめる人気の観光スポットであります。原付及び自動二輪車については,現在通行規制解除に関して,広島県警が沿線地域の住民の意見も踏まえた検討を行っていると伺っています。本市といたしましては,地域住民の御理解と交通の安全性の確保を前提とした規制解除を期待をしております。通行規制が解除されれば,多くのライダーにグリーンラインからの美しい眺望を楽しんでいただけ,新たな魅力的なツーリングルートとなることが期待されます。 次に,受動喫煙防止対策についてであります。 現在,国において健康増進法の改正について議論がなされており,先日,望まない受動喫煙対策の基本的な考え方が示されたところであります。その中では,御指摘のとおり,学校や行政機関などは,屋外において受動喫煙を防止するための必要な措置がとられない場合は敷地内禁煙となる見込みであります。今後,国等の動向を見つつ,望まない受動喫煙をなくすという観点から,公共施設における受動喫煙対策をさらに進めてまいります。 次に,福山市子ども及び妊婦を受動喫煙から守る条例が成立した場合の対応についてのお尋ねであります。 これまでも,本市では,現行の健康増進計画に基づき,たばこの煙を吸いたくないという気持ちをさりげなく周りの人に伝えるイエローグリーンリボン運動に取り組んでまいりました。また,妊婦や子どもへの受動喫煙を防止するために,妊娠届け時や赤ちゃん訪問時における啓発活動や,小中学校での喫煙防止教育等にも努めてまいりました。議会で御検討中と伺っております条例が成立した場合には,その内容をしっかりと受けとめ,次期健康増進計画に反映させるとともに,健康増進法の改正動向も注視しつつ,受動喫煙防止対策を進めてまいります。 以上で,大田議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆21番(大田祐介) それでは,ただいまの答弁を受けまして,より具体的な議論を深めてまいりたいと思っております。 まず,グリーンラインについてでありますが,あるライダーからメールが来たという,そのメールをちょっと紹介したいと思うんですが,違反は私の不注意なので,それは認め,謝罪し,罰金を支払いました。しかし,鞆の浦観光はグリーンラインへという看板が設置してあり,誘導を促しているのに,行った先は二輪通行どめというのは変だと思います。その後あって,今回の件があったので,私は二度と鞆の浦には行きませんが,二輪車にも優しい道路になることを願っておりますというメールが来たわけです。 この鞆の浦観光はグリーンラインへという看板がどこにあるのか,私もよく知らないんですが,いつどこに誰が何の目的で立てられたのか,御存じであればお答えいただきたいんですが。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 申しわけありません,看板については私もちょっと承知してないんですけど,もともとこのグリーンラインというのは,広島県におきまして観光有料道路として整備されたものでありますので,観光目的のための道路と認識をしております。看板については,申しわけありません,承知しておりません。 ◆21番(大田祐介) 済いません,私も把握してないんで,後日見に行きたいと思っておるんですが,単にそのグリーンラインの入り口に通行禁止って表示があるだけであれば,それはライダーの不注意ということになると思うんですけども,こちらへどうぞっていうその案内看板があるにもかかわらず,行ったら警察が待ってたっていうのは,だましというか,ひどい話だなと思うわけであります。 そういうことがあって警察も動き始めたようでありますが,最終的には公安委員会というところでこの通行どめを解除するかどうかってのは決まるようなんですが,この公安委員会の委員さんというのは6人おられて,ちょっとプロフィール等見ましたら,余り福山に御縁のない方ばかりなんです。以前は福山の企業の社長さん等もおられたことがあるんですけども,そういった方,福山に御縁のない方にグリーンライン,通行どめを解除してもいいですかっていう諮問があったとしても,迷われるんじゃないかという気がするんです。なので,市長御答弁あった,警察にお任せするというわけではないと思いますけども,そういう警察,公安委員会のその動きを見守るというだけではなくて,よりその警察なり公安委員会に働きかけてみてはどうかと思うんです。実際にその公安委員会の委員の方にグリーンラインを視察してもらうとか,そういうことをしてもらわないと,この規制解除がいいのか悪いのかという判断もつきかねるんではないかと思うんですが,いかが思われますか。 ◎都市部参与(岩木則明) グリーンラインにおきます二輪の通行規制の解除をめぐった御質問でございます。 このグリーンラインの二輪の交通規制につきましては,これまでの経過の中で騒音でございますとか安全上のことがあって,沿線の皆様から求められた上で規制をされていたものでございます。 先ほど御質問の中でありました観光車両をグリーンラインへ誘導する看板の表示についてなんですけれども,これは今年度,広島県のほうで鞆の町なかにおきます町なか交通処理対策の一環といたしまして,町なかへ流入する車両をできるだけ入ってこないように誘導しようということで,看板を設置されたものでございます。 今後,グリーンラインの道路管理者でございます広島県,それから警察等々と規制解除のことについていろいろ,地元でも実際にもう既に話し合いが始まっているところでございますけれども,安全あるいは騒音防止等々に配慮をした規制解除につながるよう,しっかりと話し合っていただくように,我々のほうといたしましても,その話し合いが円滑に進むように調整をしてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) 私も,グリーンラインが福山が有するすばらしい観光資源として,鞆に行く際はぜひグリーンラインを通って,より鞆のすばらしさを感じてもらうとか,福山の風光明媚な景色を実感してもらうという意味で,この規制解除に大いに期待をしております。 福山市として取り組んでいただきたいことは何点か要望なり,質問したいんですが,グリーンラインへのアクセス道路,鞆スカイラインというのがございます。これが非常に幅が狭くて見通しも悪くて,急カーブが連続する道路でありますので,これの改修なり,昨年のトライアスロンで随分よくなったとは思っておるんですが,一層の改修をしていただきたいと思っております。 それから,グリーンラインの沿線の公園,後山公園であるとかファミリーパーク,キャンプ場等がありますが,いずれも余り充実していないんです。公園として,せいぜい自動販売機がある程度で,施設も老朽化してるものもありますし,このあたり県の公園と市の公園と分かれるんですが,県,市,協力してこの公園整備がより進まないものかなと思っておるんですが,いかがでしょうか。 ◎都市部参与(岩木則明) スカイラインの道路機能の確保,それと後山公園を含みましたグリーンラインの魅力創出といったことでの御質問というふうに思います。 まず,スカイラインの通行機能の確保ということでございますけれども,グリーンラインを活用して町なかへの流入車両を抑制するという観点から,広島県のほうで通行困難なところの突角処理でございますとか,今現在もう既にやられておりますけれども,対向車の接近表示システム等々の設置に取り組んできたところでございます。 しかしながら,道路は狭く,曲がりくねった道路ということもございますので,今後どういった対策がしていけるかというのは,これはしっかりと研究していかなければならないというふうに考えております。 それから,後山公園を含みましたグリーンラインの魅力創出につきましても,今広島県のほうで眺望ポイントの整備でございますとか展望台の整備等々,取り組まれているところでございます。 今後,もっともっとグリーンラインを利用していただけるような魅力創出について,どういったことがしていけるかということを広島県と一緒になって研究をしてまいりたいというふうに思っております。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) スカイラインについてはよくわかりました。 公園については,先日来議論が何度もあるパークPFIについて,ここに導入できないものかなと思うんです。というのが,冬はグリーンラインのその利用者がぐっと減りますので,通年営業,何か飲食店が営業するというのはなかなか難しいと思いますが,移動販売車とかキッチンカーというようなものであれば,後山公園等,本当にぴったりの場所ではないかなと思うんです。そういった御検討ができないもんでしょうか。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) グリーンラインの大切な構成要素であると考えますファミリーパークであります。春と秋には,大型遊具等で非常に混雑するような状況があります。移動販売車等の設置というのも週に何回かということで春と秋には移動販売車の設置がありますけれども,夏と冬というのがどうしても売り上げが上がらないということで,民間事業者のほうが手を挙げてもらってないという状況もあります。ただ,今後そうした魅力創出という視点で県とも連携を図りながら,グリーンラインにふさわしい公園ということも今後考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) ぜひ,前向きに御検討お願いしたいと思います。 今までグリーンライン,二輪の通行規制を解除したらいろいろいいことがあるんじゃないかという御質問をさせていただきましたけども,実は,私と木村議員でフェイスブック上でこの規制解除に向けた署名活動をやっておりますが,その上で結構慎重意見も多いんです。通行どめを解除したらまた昔のように事故が多発するんじゃないかと,そういった慎重意見がある中で,それは大丈夫です,そういうことはもう起こりませんよと言い切れないです,やはり。じゃあどうしたらいいのかということを私なりにいろいろ考えたんですが,バイクといえばやはり若者というイメージがあります,最近は熟年ライダーもふえておりますけども。若い人がバイクに乗りたいと思ったときに,ちゃんと安全運転教育をして,装備も整えて技術も有するようにちゃんと指導してバイクに乗らせれば,そういった事故も暴走も減るのではないかなと思うわけです。例えばということじゃないんですが,今その市立の高校,市内の高校でオートバイに乗りたいとか免許を取りたいといった場合に,学校としてはどういう対応になるんでしょうか。 ◎学校教育部長(近藤裕弥) 福山高校の事例について紹介させていただきます。 福山高校では,運転免許の取得は原則として許可しておりません。これは学校教育目標を達成するためであり,生徒を事故の被害者にも加害者にもさせず,学習や運動などの教育活動に専念できるようにするためのものであります。 以上です。 ◆21番(大田祐介) 今のお答え,通称三ない運動といって,バイクに乗らせない,バイクを買わせない,免許を取らせない,これ三ない運動というのが,福山市に限らず,広島県でも,全国で30数年前から行われてるようであります。ただ,そのオートバイの免許というのは16歳で取れるという,これは法律で認められてることでありますので,矛盾するじゃないかという気もするわけです。 この三ない運動を見直す動きも出てきてるようであります。さきの我が会派の代表質問の答弁で,学力の伸びを把握する調査というのを埼玉県教委のほうで随分取り組んでて,それを福山市としても取り入れるというような答弁がありましたけども,その埼玉県教育委員会で,この三ない運動をこの春から廃止しようということが決まったようであります。ほかにも群馬県もそういった動きがもう既にあるようですので,今までのように通行どめにする,もしくは乗らせなければ,それは事故がないのは当たり前でありますので,今後は臭い物にふたをするんではなくて,安全運転教育によってそういう事故を防ぐというような方向転換も検討していただくように,これは要望しておきます。 次に,市立大学のことをちょっとお尋ねしたいんですが,市立大学の駐輪場には結構オートバイがとまっております。これは,恐らく通学に学生が使ってるんだと思うんですが,この学生たちが通学するに当たって何か申請が必要なんですか。その申請書を出せばすぐオーケーなのか,その後に何か安全運転教育をされていらっしゃるのか,それをお伺いしたいです。 ◎福山市立大学事務局長(渡邊寛子) 市立大学におきますバイクの通学についてでございますが,基本的にはバイク,自動車については認めておりませんが,ただいろんな個人の通学距離でありますとか体の状況でありますとか,そういったところで別途申請をすれば,学生委員会というところがございますので,そちらで中身を確認をいたしまして,必要であれば認めているところでございます。 それから,交通事故関係につきましては,バイク事故とかそういったところに限らず,学生の交通事故が頻繁に起こっております。そういった中で,学生につきましては,交通事故防止ということで,全体のメール配信でそういう注意喚起をしましたりとか,あと今年度につきましては,警察のほうとも協力をさせていただきまして,指導しているところでございます。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) ぜひ,大学だけで対応するというのは難しいでしょうから,自動車学校なり,警察と連携して学生の事故がなくなるように取り組んでいただきたいんです。 というのが,その原付免許とかはもう筆記試験だけで免許が取れますから,車の免許を取れば原付もついてきます。その運転技術が問われない,免許を取るに当たってですね,なので事故が起こりやすいんではないかと思っております。そういうことで,今後ともしっかり取り組んでいただいて,グリーンラインの規制が解除されたからバイクの事故がふえたということがないように,全市を挙げて取り組んでいただきたいと思っております。 次に,受動喫煙に移りますが,この条例の中身を理事者の皆さん,まだ見られてない方もいらっしゃるかと思いますので,受動喫煙とは何ぞやという定義の部分だけちょっと御紹介したいんです。 受動喫煙とは,他人が発生させるたばこの煙,またはたばこを吸っている他人の呼気に含まれる煙(肉眼で見える煙に限らず,残留するたばこの臭気,その他の残留物を含む)にさらされることをいう。つまり,この括弧の部分が大事でして,見える煙だけじゃなくて,一服してきて帰った後にすごくにおいますよね,そういったにおいや残留物も受動喫煙のうちですよ,それはだめですよっていうことがこの条例で定められる予定なんです。つまり,この条例ができた暁にどのように対応していくかというのがこれからの再質問の趣旨なんですけども,例えば,その学校ではもう10数年前から敷地内全面禁煙になっておりますが,じゃあ喫煙者がゼロではないですよね。いつどこで吸ってらっしゃるんでしょうね。 ◎学校教育部長(近藤裕弥) 教職員の喫煙についてです。 教職員の喫煙は,休憩時間に学校敷地外で行うこととしております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) その敷地外というのが,ちょっと今聞こえてますけど,格好悪いという近所の評判が,近所の方の住民の意見なり,児童生徒から見て,先生の校門の外で吸ってる,喫煙してる姿がみっともないとか格好悪いという批判があるのは御承知だろうと思います。休憩時間であればそれはいいんだろうと思いますが,例えばこの議場の後ろにも喫煙場所がありますが,大勢の職員さんが入れかわり立ちかわり来られておりますけど,あの方たちは休憩時間に来てらっしゃるんでしょうか。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 職員の喫煙についてでございます。 職員の喫煙につきましては,定められた場所において,管理者の服務管理のもと,一定の喫煙については認めているというものでございます。 先ほどのお尋ねのように,それが執務時間,職務に支障のない範囲内で,管理者の服務管理のもと,喫煙については認めるという状況でございます。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) もしかしたら今,後ろのほうでどきっとしてる方がいらっしゃるかもしれないんですけど,繰り返し言いますけども,皆さんに禁煙しろ,禁煙条例ではないんで禁煙しろという話ではないんですが,時と場所をわきまえてほしいというだけのことでありまして,例えがちょっと違うかもしれないんですけども,仮に休憩時間中にお酒を飲んでる職員がいたとすれば,それはとんでもないという話になると思うんです。ところが,その飲酒と喫煙っていうのはほぼ同じことです。お酒は,飲んで酒臭い息を吐きながら帰ってきたとして,それは受動喫煙と同じようににおいが出る。お酒を飲むことによって頭が,回転が鈍るかもしれません,鈍るでしょう。喫煙も,実はすっきりしてるような気がしますけど,実際は頭の血管が明らかに収縮して脳の働きは鈍ってるわけです。なので同じことなんですけども,飲酒については厳しい,けども喫煙については緩い,そういう現状があろうかと思います。そこを分け隔てなく対応していただきたい,そういうことで,仮に勤務時間中に喫煙した場合は,職務専念義務に違反するという考えもありまして,実は多くのまちが,勤務時間中の禁煙を定めてるまちがあります。例えば,姉妹都市である岡崎市もそうです。ほかにも大阪府であるとか大阪市であるとか,大きなまちもやっております。福山市にそうしなさいというわけじゃないんですが,そういう勤務時間中の喫煙等にだんだん厳しい風潮があるようなんですけども,福山市として今後どういう対応をお考えなのか,お聞かせいただければと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 職員の喫煙のあり方についてのお尋ねでございます。 現在,国において健康増進法の改正についても議論されている,そういったような状況もございます。職員の喫煙のあり方につきましても,本市,今後条例が制定されるそういった状況,また国の健康増進法の改正の状況,そういったものを見ていく中でしっかりと検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆21番(大田祐介) それでは,続いて市民病院のほうにお尋ねしたいんですが,さきの代表質問のお答えの中に,市民病院で分娩件数が200件というお答えがありました。ということは,その200人の妊婦さんが年間出入りされてる,入院されてるということです。当然小児科のもありますから,その小児科の入院,外来,相当な数のお子さんが市民病院に来られてるはずです。じゃあ,その市民病院の職員さん,全員禁煙はしてないと思いますが,いつどこで吸ってらっしゃるんでしょうか。 ◎医療支援センター副センター長(芳原祥二) 職員の喫煙の状況であります。 市民病院では,2008年平成20年から敷地内の全面禁煙をしております。ただし,先ほど議員も申されておりますように,一部どうしても愛煙家がおられます。そのために,敷地に隣接する私有地があるんですけれども,そちら1カ所だけ限定をして,そこでだけ吸うことを今許可をしております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) それも休憩時間に行ってらっしゃるということなんでしょうね。 学校でもそうなんですけど,最初に受動喫煙の定義を申しましたように,休憩時間に敷地外で喫煙したとしても,そのにおいは残るわけです。それが受動喫煙になりますよ,それはやめましょうねっていう,罰則はありませんけどやめましょうねっていうことの,その条例をつくるわけですから。それに対してどう対応されるんでしょうか。 ◎医療支援センター副センター長(芳原祥二) 受動喫煙の考えでありますけれども,今職員につきましては,白衣を初めとして,そういういわゆる仕事で使う衣服を着用,業務中しておりますけれども,喫煙をする場合はそれを必ず脱いで私服で行くということにしております。また,さらにどうしても体に付着するということがありますので,その辺も十分注意をして業務に戻るということを指導しております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) いろいろ配慮はされてるということはよくわかるんですが,逆にそこまでして吸わなきゃいけないのかなという思いもあるわけでして,これから子どもなり,妊婦さんにかかわる仕事をされる方は,なるべくなら禁煙されたほうがいいんじゃないのかなと思うわけです。 私も過去たばこを吸っておりました。やめて,やっぱりいいことのほうが多いと思います。御飯はおいしいし,空気はうまいし,運動しても息が切れないし,お金もかからないし,そういったことを市民病院,教育委員会,これぜひトップダウンでやっていただきたいんです。禁煙っていうのは,トップの方の意思にかなり左右されると思っております。トップの方がやりましょうと言えば進むし,その気がなければ進まない,そういった現状がありますので,やっぱり世の中の動きとしてそういう方向にいってますから,最後に病院管理者か教育長,みんなで禁煙しましょうと言ってくれとは言いませんので,今後の方針なり考え方なり,お聞かせいただけませんか。 ◎病院事業管理者(高倉範尚) 私もたばこ,実は吸っていましたけども,今は当然禁煙をしています。受動喫煙が問題になるというのはよくわかっていますし,吸ってる人も結構そこはわかってはいながら吸っているんです。なかなかそこをどうするかっていうのは難しいところもあります。 ただ,市民病院では,毎年禁煙研修会もやっていまして,ほとんどの喫煙者も含めて出席をしていて,アンケートもしていますけど,私が赴任した当時は10数%であった喫煙率が,今はもう5~6%まで落ちてきています。こういった研修会を通じたり,それから折を見て吸いに行っている人を見つければ注意をするとか,こういった地道な努力を積み重ねて自主的にやめさせるという方向を私としては選択したいというふうに思っています。 ◎教育次長(佐藤元彦) 学校の教職員の禁煙をしてはどうかということです。 たばこのにおいというのは,確かにおっしゃるように,どうしても残るというふうに,そういう実態はあると思いますので,子どもがそのにおいを嫌がるというようなことは,教職員もしっかりと認識をする必要があると思っております。我々教育委員会としては,子どものそういう気持ち,そして教職員の健康管理というようなことを念頭に置きながら,教職員の実践を促す,そういった取り組みをしてまいりたいと思います。 ◆21番(大田祐介) 禁煙,禁煙というと嫌がられる方もいらっしゃるのは重々わかっておるんですが,なので私も本当に言いたくないんですけども,ぜひ皆さんが健康的で長生きしていただきたいという愛情を持ってお勧めしてるつもりでありまして,要らんせっかいだ言われたらそれまでなんですが。 この条例によって,あらゆる場所において市民全員にこの条例をお願いするわけですから,市民病院なり教育委員会が率先して取り組んでいただきますよう要望して,私の質問を終わります。 ありがとうございました。 (21番大田祐介議員質問席を退席)(拍手) ○議長(小川眞和) 次に,7番平松正人議員。 (7番平松正人議員登壇)(拍手) ◆7番(平松正人) 誠友会の平松正人です。 本市における創業支援事業について一般質問をします。 全国的な人口減少や高齢化は,本市においても同様であり,将来的に労働人口の減少による経済活動の縮小が危惧されます。そういった社会背景を受けて,本市の重点施策として平成28年度から駅前周辺の中心市街地の魅力創出,連携中枢都市圏構想などを中心に,経済活動の活性化に向けて幾つかの施策が進められています。経済活動活性化のために福山ビジネスサポートセンターの創設,レディーワークカフェの開設,福山駅前再生ビジョンの策定,6次産業化の推進など,重点施策として創業者創出に向けて取り組まれていますが,残念ながら,新たな創業者やビジネスが生まれた実績が少なく,その要因をどのように捉えているのか,御所見をお示しください。 新規創業者がふえないことには,経済の活性化,雇用の創出,Iターン,Uターンなどへプラス影響とはなりません。本市においては,創業支援のために福山市での創業を応援しますと銘打って,経済産業省関係産業競争力強化法に基づいて特定創業支援事業の取り組みをされていますが,現在までの実績からの評価をお聞かせください。 本事業の情報の提供は,創業者にどのようにされたのか,お聞かせください。 本市の経済活性化の目玉として福山ビジネスサポートセンターがあります。主要な取り組みである販路拡大,商品開発など相談者の満足度は高いと評価されていますが,創業者からの相談件数が少ない状況を受け,Fuku-Biz独自の創業者創出に向けての強化策が示されました。創業希望者に対して,エフピコRiM入り口で商品やサービスを提供するチャレンジャーズマルシェが取り組まれますが,出店予定数と業種をどのように予測されているのか,お聞かせください。 今回の企画は,食品の販売,物品の販売が中心の対応となり,情報,通信,音楽,映像,デザイン,広告業などのIT関係創業者への対応は難しいと思われますが,今後の方向性をお聞かせください。 現在進められている6次産業化の推進では,商品開発など新たな取り組みをされていますが,そこにビジネスチャンスが生まれ,その生まれたビジネスが創業につながった事例の具体をお聞かせください。 また,1次産業に従事されている方が他職種の方と共同で商品開発されることにどのような評価をされているのかもお聞かせください。 6次産業化の推進においても,Fuku-Bizの創業支援においても,駅前再生ビジョン(案)に示されている福山駅前エリアでの情報発信の充実強化が必要不可欠であると思いますが,御所見をお聞かせください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 平松議員の御質問にお答えいたします。 初めに,本市の創業の状況についてであります。 地域経済分析システム,いわゆるRESASによりますと,2012年平成24年から2014年平成26年までの本市の創業比率は5.32%であり,備後圏域6市2町の中では最も高いものの,全国平均の6.33%,県平均の6.19%よりは低くなっております。なお,県内各市町の状況を見ますと,広島市とその近隣市町が本市よりも高く,全体を押し上げています。 創業を含む開業率の地域差の要因分析は,国内の研究においてもいまだ確立されていないとのことであります。したがって,本市の創業率がこれらの市町と比較して低い要因を合理的に説明することはなかなか難しい問題がありますが,日本政策投資銀行とも議論をしながら,要因の特定について勉強してまいりたいと考えています。 次に,国の産業競争力強化法に基づく特定創業支援事業の今年度の実績は,3件となっています。この事業は,各産業支援機関から創業に係る指導などを受けることを要件に,会社設立時の登録免許税の軽減や国の助成金の活用ができる制度であります。支援機関と連携をし,さらなる周知の必要性を感じております。 次に,チャレンジャーズマルシェについてお答えいたします。 出店予定数は,現状では4件程度と見込んでいます。業種については,商業施設のエントランスで行うこともあり,主に物品販売業を想定をしています。また,広告,IT関連の創業支援につきましては,事業の性質上,トライアルの販売スペースの提供によらず,デザインやITを専門とするFuku-Bizアドバイザーによる相談の強化等により行ってまいりたいと考えています。 次に,6次産業化推進における創業支援であります。 2015年度平成27年度に,備後圏域6次産業化ネットワーク会議を立ち上げました。圏域内の各市町が持っているそれぞれの地域資源の強みやスケールメリットを生かして,圏域が一体となって農林水産業の新たな付加価値の創出と販路の拡大に取り組んでおります。 まず,商品開発による創業実績についてお答えいたします。 市内漁業者がシラスを真空パックし,瞬間冷凍加工して販売する新たな創業につながった事例が出てきております。また,食品加工業者による規格外品の卵を使用した厚焼き卵の生産や飲食業者による野菜やノリを使用したジェラートの開発,販売などの新たな事業も生まれました。 今後とも,6次産業化を通じての創業や新事業創出,新分野への展開を後押ししてまいります。 次に,1次産業者と他業種との連携についてであります。 全国では,すぐれた冷凍技術を持つ事業者と連携した海産物の新鮮出荷のためのシステム開発や,IT企業や機械メーカー等と連携した酪農用自動給餌システムの開発,電気機械メーカーと連携した農作業の省力化のための自動計量包装装置の開発など,さまざまな事例が報告されています。このように,1次産業者が他業種の事業者と連携し,お互いの技術やノウハウを共有し組み合わせることで,生産性向上や新たな事業展開,イノベーションが生まれる可能性があると考えています。 次に,福山駅前エリアでの創業支援情報の発信についてのお尋ねであります。 福山駅前再生ビジョン(案)において,新規創業を生み出す仕組みづくりを進めるなどの取り組み方針を示しております。これまでも,エフピコRiMにおいて創業予定者などを対象としたセミナーのほか,低料金で利活用できる食のチャレンジショップやインキュベーションルーム,さらには先ほどからありますチャレンジャーズマルシェによって,創業しやすい環境づくりを進めてまいりました。 新年度では,これらに加え,Fuku-Bizにおいて創業に関心のある方や創業希望者が先輩起業家などと創業事例等を共有する場を設けてまいります。また,6次産業化の推進についても,Fuku-Bizとびんご6次産業化アドバイザーが連携し,商品開発から販路開拓までを見据えた支援を行っていくこととしています。 引き続き,駅前再生ビジョンの方針に沿って創業支援の充実強化を図り,経済活動の活性化につなげてまいります。 以上で,平松議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆7番(平松正人) 御答弁をいただきました。その中で少し具体について再質問をさせていただきます。 事業を創業するということは,非常に,私も経験がありますけれども,本当に人生かかってますんで,リスクとの戦いだと思っています。不安の中でもやっぱり創業したいという思いを後押ししてくれるのが行政の創業支援ではないかと思っております。国の創業支援も細やかな取り組みをされ,特に女性の創業支援制度にはいろいろアイデアを出され,女性の創業を応援をされています。また,本市においては,別の角度で見ますと,福山城築城400年事業や観光の振興,観光ルートの充実,そういったことを契機に新たなビジネスが広がることが予測されます。また,ビジネスにつなげたいとの声も聞こえております。創業者の創出にかなりの追い風になるのではないかと考えております。 そこで,ちょっと具体になりますが,特定創業支援事業におけるエフピコRiMにおいて取り組まれているインキュベーションルームの貸し出しについてお伺いをいたします。 インキュベーションは,創業者をふ化させる意味で,ふ卵器のような役割だと理解をしていますが,ふ化した創業者を成功に導くことが重要と考えておりますけども,インキュベーションルームの貸出状況と利用された方の感想をお聞かせください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) インキュベーションルームの貸出状況と利用者の感想ということでの御質問でございます。 インキュベーションルームにつきましては,創業予定者や創業間もない事業者などに低料金で貸し出すことで創業を促進し,経済活動の活性化に寄与することを目的といたすものでございます。 現在の貸出状況でございますが,4室全て埋まっている状況でございます。 それと,利用者からの感想ということでございますが,福山駅から近いという立地や料金の安さというようなことでの好評をいただいているところでございます。 以上でございます。 ◆7番(平松正人) 確かに駅から非常に近くて,場所もわかりやすいということはかなり利点になっております。 そこで,もう一つ突っ込んでお伺いをしたいんですけれども,創業へのアドバイスをしていただけるインキュベーションマネジャー,この方は配置をされてますでしょうか,お聞かせください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) インキュベーションマネジャーにつきましては,マネジャーは,創業しようとする人や創業したものの知識や経験が乏しい方の相談相手となって事業達成に導くという形になろうかと思いますが,インキュベーションルームには,マネジャーについては設置はいたしておりません。 ◆7番(平松正人) 設置をされないということでしょうけども,エフピコRiMの1階にはアクセラレーターの役割を持たれたアドバイザーが存在するFuku-Bizがございます。また,インキュベーションルームも7階にあるということで,創業者の育成には最高の条件がそろってるんではないかと思っております。Fuku-Bizとインキュベーションルームの連携した取り組みが理想だと思っております。御所見をお聞かせください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) そういった創業者の事業達成までを導く支援機関としてFuku-Bizがございます。Fuku-Bizには,センター長やプロジェクトマネジャーのほか,デザインやITを専門とするアドバイザーを配置いたしております。既にインキュベーション入居者の方もFuku-Bizを利用されてるとお伺いしております。今後におきましても,Fuku-Bizによる支援を行ってまいりたいというふうに思っております。 ◆7番(平松正人) Fuku-Bizとの連携をしっかりやっていただく方向性を持たれてる,そういうことで少しは期待をしたいと思っております。 そこにもう一つ輪を広げていただいて,6次産業化での創業者,リノベーションでの創業者にも,特定創業事業を通じてインキュベーションルームの活用はできないものか,活用していただきたいと,そういう思いが私にはあるんですけれども,お考えをちょっとお聞かせをください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 特定創業支援事業に係るお尋ねというふうに受けとめます。 この事業は,先ほど市長のほうから御答弁させていただきましたように,各産業支援機関から創業に係る指導を受けることを要件に,国の助成金の活用等ができる制度となっております。 インキュベーションルームは,現在全て埋まってる状況という形で先ほど御答弁させていただきましたが,今後は,そういった特定創業支援事業の要件をクリアした創業者に対しましては,今後の入室の審査のときの加点や,賃貸料を安くするとか,最大利用期間を拡充するとかといったような支援も考えられますので,今後検討していきたいというふうに考えております。 ◆7番(平松正人) ぜひ御検討いただきますよう要望いたします。 創業に関しては,Fuku-Bizでも6次産業化でもリノベーションでも手法の違い,担当課の違いはありますが,一元的な創業支援の取り組みというのは,担当課を横串を刺して,本当に相談しやすい,支援しやすい環境というのが必要かと私は思っております。ぜひとも福山玄関エリアに,エフピコRiM7階を本市の総合的な創業支援の拠点にと思っております。そういった拠点を設置するということは,今後方向性としては可能なのか,不可能なのか,そのあたりをお聞かせください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) エフピコRiM7階での創業支援の拠点というようなお尋ねでございます。 これまでにもエフピコRiM7階や9階のものづくり交流館におきましては,創業予定者などを対象としたセミナーを開催をいたしているほか,先ほどからもありましたけど,低料金で利活用できる食のチャレンジショップやインキュベーションルーム,さらにはチャレンジャーズマルシェなどによる支援など,創業しやすい環境づくりに努めてきたところでございます。 また,7階にはものづくり交流館も設置をいたしております。新年度におきまして,こういったことに加えまして,Fuku-Bizにおいて創業に関心のある方や創業希望者が先輩起業家などと創業の事例等を共有する場を設けまして,引き続きエフピコRiMを拠点とした創業支援に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆7番(平松正人) 創業支援というのは,経済活動の活性化において本当に大切なことだと思います。こういった形で行政の後押しがいただけるというのは,本当に創業者にとって力強いものだと思っております。 実は,先日,私も国の創業支援についてお話を伺おうと,日本政策金融公庫を訪ねてまいりました。いろいろ創業支援についてはお話を伺ったんですけれども,一つびっくりしたことがございまして,これもこの取り組み,企画も創業につながる大きな取り組みというふうに理解をしています。 それは,日本政策金融公庫が全国の高校生を対象とした創造力無限大高校生ビジネスプラン・グランプリという企画をされております。全国で3000,今回第5回目になるんですけれども,3200以上のビジネスプランの提案があり,その中でトップテンが近隣の高校生,井原市の女子高校生3人が全国トップテンに選ばれました。 このビジネスプラン・グランプリというのは,地域社会の課題というのが一つ大きなテーマにあり,なぜトップテンに入ったかというのをいろいろ読んでみますと,やはり井原市は,デニムの産地であるにもかかわらず知名度がない,そして岡山県には外国人の観光客が意外と少ないんだと,そういった地域課題を女子高校生3人がどういうふうに解決すればいいかという,そういったことをしっかり考えていく中,井原デニムをしっかり紹介しようと,そして井原デニムの,インバウンド向けに着物を製作し,それも外国人が着やすいように上下セパレートになった着物のような形状をしているということと,あと,忍者のそういう服装,そういったものを2点アイデアとして出され,そして地元の縫製業者へ協力依頼をしました。そうすれば,協力依頼をしたところ,すごく極力的にいろいろアイデア,指導をいただいた,そういう報告。そして,基本的には倉敷の美観地区を中心に散策していただくということになってるんですけれども,着がえをしていただくところが,たしか国の重要文化財に指定された大橋家という古い住居があるらしいんですけども,そこで着がえをしていただいて,そして美観地区を散策していただくと,そういう企画が今回ベストテンになりました。 福山の高校からも2校,応募しております。一つは,福山市立中高の高校生です。結構福山の学校もそういったことに興味を持たれているということをまず知っていただきたいということがあります。そしてまた,そういった情報をしっかりキャッチしていただいて,こういった高校生が発するビジネスプランが,じゃあビジネスに結びつかないかというとなれば,全く僕は逆だと思っております。若い彼ら,彼女らの発想は,必ずビジネスにつなぎ,そして創業へつながると,そういう思いでおります。 そういった中で,質問させていただきます。 そういった市内の高校生がインキュベーションルームを使いたいというような依頼がありましたら,お受けしていただけますでしょうか,お聞かせください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 先ほど来から御説明させていただきますが,インキュベーションルームは,創業者予定者や創業間もない事業者を支援する施設でございます。高校生が考案したビジネスプランをもとに創業が開始されるという場合も,活用も十分考えられると思います。そういった中で,ビジネスプラン・グランプリでございますか,そういったもので実施される場合は,ものづくり交流館のセミナールームなどの活用なども,十分使っていただくように,そういった中で市と一緒になって取り組むことができることがあれば,一緒になって取り組むというようなことも検討していきたいというふうに思っております。 ◆7番(平松正人) ぜひ,若い将来性のある高校生,大学生に向けても,そういったものづくり交流館,そういったものをしっかりと開放していただけますよう,改めて要望いたします。 次に,びんご6次産業化アドバイザー派遣事業のことについてお伺いをいたします。 以前,ちょっと私も伺ったことがあるかと思うんですけれども,その後そのアドバイザーの派遣事業の検証なり課題なり,先ほど市長のほうから御答弁いただきましたが,何か課題があればお聞かせいただきたいんですが。 ◎農林水産部長兼農業委員会事務局参与(村上弘和) びんご6次産業化アドバイザー派遣事業につきましては,現在7名の方がさまざまな事業者の方の相談に応えておりまして,昨年度実績では12件,派遣件数が12件ということであります。 課題といたしましては,相談回数が一応3回までということにしております。そういったことも,事業者の方からの御要望等もいただく中で緩和をして対応してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆7番(平松正人) やはり6次産業化を実のものにするのは本当に大変なことだと思います。そういう中で,私も視察に二度ほど町田市のほうへ伺ったんですけれども,町田市では,やはり農業の衰退に伴う専業農家の減少,休耕作地の増加,この現状を打開するために,当時農産物のブランドであったメロンの生産に焦点を合わせ,高付加価値農業向けプラントシステムの開発というのが取り組みが始まっておられ,そこには学識経験者であるとか,農工商の協力のもと,専門的な知識,経験,技術などを集積して研究していくための産業クラスター会議というんでしょうか,一つの企業を一つのクラスターとして,それが多く集積していく,その中で知恵を出していこうという産業クラスター会議,市長の答弁にもありましたように,そういった会議が展開され,町田式水耕栽培槽というのが開発され,メロンの高品質の維持であるとか生産性の効率向上であるとか,そういったものが見込まれ,現在ビジネスラインに乗ってるということでございます。 この町田式水耕栽培槽,普通の水耕栽培ですと,ある一定方向からずっと栄養も水も流れていくんですけれども,この町田式の場合は,要するに真ん中にノズルがありまして,そこから360度栄養が行き渡るということで……。 ○議長(小川眞和) そう難しいこと言わずに,ちょっと要点を絞って質問してください。 ◆7番(平松正人) (続)わかりました。それでは,ちょっと要点を絞っていきます。 ものづくりのまち福山では,オンリーワン企業が集積していますので,そういった会議の開催に向けて,ちょっと違った形で6次産業化へ向けて研究していただきますよう要望をいたします。 続きまして,女性起業家の育成支援について質問させていただきます。 備後圏域連携協議会において,女性創業者の育成促進への取り組みの申し合わせがありましたが,本市における女性創業者の創出における今後の具体の取り組みがあれば,備後圏域連携協議会においての取り組みがあれば,お聞かせいただければと思います。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 女性起業家,女性創業者の育成支援ということで,女性創業者の創出ということでございます。 これまでにも本市におきましては,女性創業セミナーを開催するなど,女性に特化した支援も行ってきたところでございます。 また,最近では,女性起業家が中心となりまして,備後圏域の女性の起業希望者や創業に関心のある方を対象にいたしまして,イベントを開催されている状況も見られます。 こうした取り組みをひろしま産業振興機構などの産業支援機関とともに連携して支援をしてるところでございます。 また,Fuku-Bizにおきましても,創業に関する相談のほか,女性応援としたセミナーを開催するなど,女性の創業促進に向けた機運の醸成に努めているところでございます。 引き続き,女性の創業促進に向けた取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆7番(平松正人) やはり創業支援というのは大変時間のかかるものと考えております。そういった意味で,いろんな行政での担当である担当課がそれぞれ皆さん情報を交換しながら,共有しながら,創業支援に向けてぜひとも力添えをいただければと要望して,ちょっと時間が余りましたけれども,私の質問を終わります。(拍手) (7番平松正人議員質問席を退席) ────────────────── ○議長(小川眞和) この際,休憩いたします。         午前11時45分休憩 ──────────────────             午後1時再開 ○副議長(池上文夫) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○副議長(池上文夫) 次に,20番土屋知紀議員。 (20番土屋知紀議員登壇)(拍手) ◆20番(土屋知紀) 日本共産党の土屋知紀が一般質問を行います。 初めに,福山北産業団地第2期事業計画についてお伺いします。 まず,当計画の情報公開についてであります。 当事業は,これまで景気停滞などを理由に一時中断されておりましたけれども,第三者の検証結果をもとに,事業再開に着手するとのことです。今計画は,多額の税金を投入する大規模公共事業です。そのため,採算見通しや市民負担,第2期工事に着手するに至った経過や評価資料などは,市民に理解と納得を得るため広く公開することが大前提です。しかし,これまで,北産業団地Ⅱ期事業計画検証業務調査報告書や,2008年度のⅡ期事業基本計画報告書,2016年度のⅡ期事業基本計画修正業務報告書などの詳しい内容については,提出も説明もされておりません。基本計画や検証結果の報告などの関連資料は,議会などへ提出するなど広く公開して事業の要,不要についての議論を行うべきだと考えますが,御所見をお示しください。 次に,概算費用と整備手法についてお伺いします。 文教経済委員会の資料には,概算事業費は約75億円と記載されています。一方,情報公開請求で入手した2016年度の基本計画修正業務報告書には,事業計画は,処分用地面積は24万8020平米で,工事費,用地補償費,業務委託費,下水道負担金などの小計は75億7390万円となっています。それに加え,建設利息と事務費などが6億8170万円と見込まれ,合計概算事業費は82億5560万円となっておりました。現在の概算事業費と基本計画修正報告書の合計の概算事業費は異なっておりますが,どのような理由で,どの建設費が変更となったのか,その経緯と詳細をお示しください。 また,基本計画修正業務報告書での平米当たりの土地単価は3万8000円とされていますが,文教経済委員会では,平米当たりの分譲予定単価は3万4000円との答弁でした。この差異についてもお示しください。 検証結果報告書では,土地開発公社が先行取得して16年間で完売した場合の試算は,8億3000万円の収支不足となることが想定されていますが,12月議会では,土地開発公社では実施しないとの方針が示されました。その理由と,市施行の開発によるメリットとデメリットをお答えください。 次に,遺跡の保存と活用について伺います。 同計画地北西側には,長者ケ原遺跡が確認されており,関係機関と協議,調整をする必要性があると指摘されています。この遺跡の範囲と現状,文化的価値について,詳細をお示しください。 また,同計画地には,大窪古墳といわれる遺跡があると言われています。これについて,福山市教育委員会は,2009年に2期造成事業にかかわる埋蔵文化財発掘調査報告書を作成しております。この調査結果の内容,同古墳の現状,保存,活用の方針についてお示しください。 次に,税収について伺います。 産業団地を造成すると,雇用を生み,本市への固定資産税収入などが増加することが期待されるという旨の説明がありました。税収効果については,附帯工事などの関連事業も含めた当事業にかかわる全ての経費や支出と収入を詳細に明らかにする必要があります。1期事業の造成に関する費用は約77億円とのことでしたが,それに関する市道建設などの関連事業費として57億円が投じられたとされています。さらに,立地企業に対しては,固定資産税の助成など,さまざまな支援策が講じられています。市のホームページには,2016年9月1日現在の北産業団地立地企業25社が掲載されていますが,これまで交付された企業立地奨励金の交付総額と,そのうちの固定資産税にかかわる奨励金額の総額をお答えください。 また,立地企業の固定資産税と都市計画税などの税収のこれまでの総額をお答えください。 文教経済委員会では,造成地は16年間の売却期間を想定しているとのことでした。その理由は,1期事業と同じ期間で完売できるという推測に基づくものでしたが,2期事業の税収見込み額はどれくらいを見通しておられるのか,お示しください。 2017年8月に改定された行政運営方針では,今後5年間の一般財源による財源見通しは財源不足額が年々拡大すると記載しており,2021年度には36億円の財源不足を見込んでいます。財政が厳しくなるとの将来推計をもとにさまざまな行政サービスを縮減したり負担を増嵩させたりする一方で大型開発に多額の投資をするあり方は,市民理解が得られません。また,完売するかどうか全く未知数で将来予測が困難な上,文化財を破壊し,市民負担を増嵩させる当計画は,余りにもリスクが大き過ぎます。経済状況等を見据えつつ,いつでも計画の撤退や中止することが必要ですが,御所見をお示しください。 以上についてお答えください。 次に,教育行政について,教員の多忙化解消について伺います。 教員の苛酷な働き方が社会問題となっています。文部科学省はこの実態を受け,学校における働き方改革に関する総合的な方策と題する中間まとめを公表しました。これは,教師が疲労や心理的負担を過度に蓄積して心身の健康を損なうことのないよう,長時間勤務の是正に向けて勤務環境を整備するとしており,多忙をきわめる学校現場において改善の足がかりとなるものです。2017年12月における福山市内の小中学校の機械警備の平均時刻は,午前4時46分に施錠を解除し,午後9時39分に施錠した学校や,午後10時55分に施錠した学校もあるなど,依然として長時間勤務が明らかです。市内の小中学校の勤務の現状について,教育委員会の認識と,過重労働を軽減するためのこれまでの取り組みをお示しください。 今回の中間まとめは,勤務時間内に業務が終わることを要請したり,職員間の話し合いを重視したり,過大な授業時数の設定や行政研修の見直しを行うよう示すなど,参考にするべき内容も盛り込まれています。広島県教育委員会は,これまで既に県の学力テストの休止などを行っていますが,市教委が思い切って業務を削減することが必要です。中間まとめを参考に,新年度どのような業務改善をしようとしているのか,具体をお答えください。 また,これまで教育委員会は,教職員の勤務時間の適正管理について,来年度から入校・退校記録を提出させ把握する旨の答弁をしていますが,その具体的内容と今後のタイムカードの導入について方針をお示しください。 また,教職員の負担軽減の面からも,保護者や地域,現場教員の声をよく聞きつつ,部活動指導員を導入することも検討するべきですが,今後の方策をお示しください。 我が党の調査では,2018年1月1日現在の小中学校における教員の精神疾病が原因の病休者数は,小学校では7人,中学校では6人の計13人とのことですが,教職員の健康維持の具体的な新たな取り組みについてお答えください。 次に,教員の増員についてお伺いします。 多忙化を根本的に解決するためには,教員の増員を図ることが不可欠です。教員勤務実態調査では,小学校教諭は1週間当たりの平均勤務時間は57時間25分で,中学校では63時間18分でした。これを仮に時間外勤務をゼロにして正規の時間内で勤務を終えた場合,何人の正規教員が新たに必要となるのか,小中学校のそれぞれの試算をお示しください。 また,教員をふやすための新年度の方策をお答えください。 次に,教員の労働法制の是正についてお伺いします。 1971年に強行された公立教員給与特別措置法は,公立教員の給料月額を4%ふやすかわりに残業代は出させないと決めました。これが,残業が際限なく伸び,今日の事態に至った原因です。実効ある労働時間の規制とともに,4%の調整額は維持しながら残業代を支払うという当たり前の改正が必要です。そのためには,国に対し,公立公務員給与特別措置法を改正し,国の責任で残業代を払うよう要望することを求めます。 以上について御所見をお示しください。 以上で,第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 土屋議員の御質問にお答えいたします。 初めに,福山北産業団地第2期事業計画についてであります。 まず,当計画の情報公開についてであります。 2008年平成20年の第2期事業の着手の際,目的,期間,開発規模,概算事業費等について,議会や記者会見等において報告いたしましたが,詳細かつ技術的な部分が多く含まれるため,要点を絞った形で報告をしております。今般,再開を表明した同事業についても,前回と同様の形で御報告申し上げたものであります。今後も,説明に当たっては適切に対応してまいります。 次に,現在の概算事業費と基本計画修正報告書の概算事業費との差異は,報告書には都市マスタープランに幹線道路として位置づけられている(仮称)法成寺吉和線が含まれていることなどによるものであります。 次に,平方メートル当たりの単価の差異についてお答えいたします。 平方メートル当たりの単価は,両単価とも事業費を処分地の面積で割った金額で算出しておりますが,事業費が異なることから差異が生じているものであります。 次に,土地開発公社が実施しない理由についてお答えいたします。 2014年平成26年,総務省が第三セクター等の資金調達について,地方公共団体の信用力に依存するのではなく自立的に行うよう留意すべきであると通達したことを受け,当公社としては自主事業として土地造成事業は実施しないこととした,このように伺っております。 次に,市施行と公社施行によるメリットとデメリットについてであります。 本事業については,福山市土地開発公社では実施しないため,福山市が施行主体として取り組むものであります。 次に,遺跡の保存と活用についてお答えいたします。 まず,長者ケ原遺跡については第2期事業計画区域から除外し,現状保存をしています。文化的価値については,高台につくられた弥生時代の集落遺跡であり,当時の社会情勢等を知ることができます。次に,大窪古墳については,2008年度平成20年度に発掘調査を実施した結果,横穴式石室を持つ円墳であり,築造時期は6世紀後半から7世紀前半と推定されます。当該古墳は事業計画区域のほぼ中央に位置していたことから,発掘により,その結果を記録保存しています。 次に,企業立地奨励金と税収についてであります。 まず,第1期進出企業への企業立地奨励金の交付総額についてであります。 これまでに交付した企業立地奨励金の総額は約22億円であり,そのうち固定資産税を算定基礎とした奨励金額は約6億円であります。また,立地企業からの税収については,法人市民税などは一部推計値となりますが,2001年度平成13年度から2017年度平成29年度までの17年間で約47億円となっています。 次に,第2期事業に係る税収見込み額についてであります。 第1期と同じ条件であると仮定して,面積をもとに推計した場合には,17年間で約36億円の税収が見込まれます。 次に,第2期事業を実施する理由についてであります。 本事業については,産業用地の必要性,企業のニーズや設備投資動向,また経済波及効果等を見きわめる中で,中長期的な本市の経済の発展にとって必要と判断し,事業を再開することに至ったものであります。 以上で,土屋議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇) ◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 教員の多忙化解消についてであります。 初めに,小中学校教職員の勤務の現状であります。 今年度1月末現在の機械警備開始時刻の平均を昨年度と比べると,小中学校ともに30分程度早くなっています。これまでの取り組みとしては,教員1人1台パソコンの整備,情報共有を容易にするグループウエアの導入,指導要録のデジタル化,1週間の授業計画のデジタル様式の提示,入校・退校時刻のパソコン入力による記録,授業以外の業務を支援する校務補助員の配置などを行ってきました。また,教育内容の質的な向上に向けて,各学校の研究教科の固定化,国や県の指定校に限定した公開研究会の開催,毎月第3木曜日午後の市内一斉研修の実施,市教委主催の研修講座の精選,教育内容ごとに作成していた全体計画を1枚に整理したカリキュラムマップの作成,活用などに取り組んでいるところです。こうした取り組みも,結果として子どもと向き合うための時間の確保や作業量の削減などにつながっています。 さらに今年度は,週1回の部活動休養日の確実な実施,報告書や申請書の一部を廃止,簡素化,簡素化した小学校出席簿と健康観察簿との統合,デジタル化などを行ってきました。 新年度は,部活動休養日を土日のいずれか1日を含めた週2回にするとともに,教育委員会として保護者に17時以降の学校への電話を控えるよう依頼をするなど,引き続き環境整備に取り組みます。 入校・退校時刻記録票については,毎日教職員みずからがパソコンに入力し,自動集計された教職員全員分の記録を教育委員会が毎月集約することとしており,タイムカードの導入は考えていません。 部活動指導員については,昨年,学校教育法施行規則の一部改正により,毎日の実技指導とともに大会や練習試合等への引率が可能となり,教職員の業務軽減に有効であると考えています。現在,国が配置に係る経費を補助する予算を計上しており,県においては,来年度一部の中学校への試行的な配置を行い,その効果を検証すると聞いています。今後示される国及び県の補助制度の内容を踏まえ,部活動指導員の配置について検討してまいります。 教職員の健康維持については,昨年3月に心の健康づくり計画を作成し,ストレスやメンタルヘルスに対する正しい知識の習得や風通しのよい職場づくり,メンタルヘルス不調の未然防止に努めているところです。また,今年度からは,全市立小・中・高等学校の教職員を対象にストレスチェックを実施するとともに,管理職を対象に面接指導や職場の改善のための研修を行いメンタルヘルス対策に取り組んだり,夏季休業中に全小中学校で一斉閉庁日を設けて連続して休暇を取得しやすい状況をつくったりしています。 教職員が精神疾患で病気休暇を取得するのは,さまざまな理由が複合されていることから,日常的に相談できる環境づくりが重要であり,年度末には病気休暇を初め育児休業からの復帰予定の教職員に対し,また年度始めには新採用や異動してきた教職員に対して,面談を丁寧に行ってきています。 次に,教員の増員についてであります。 平成28年度教員勤務実態調査による1週間当たりの勤務時間をもとに,教諭が時間外勤務を一切行わないとした場合に本市で新たに必要となる人数は,小学校で約500人,中学校で約350人となります。 教員の増員や法改正については,国に対し,全国都市教育長協議会や中核市教育長会を通して要望しています。 以上,教育行政の答弁といたします。 ◆20番(土屋知紀) 御答弁いただきました内容について,さらに質疑を深めさせていただきたいと思います。 まず最初に,北産業団地の件について質問をいたします。 初めに,情報公開のあり方についてお伺いしたいと思います。 先ほどの市長の答弁によりますと,関連資料の提示については,2008年度の文教経済委員会の資料に倣って,そのような同様の方法で説明をしたという内容なんですけれども,私の質問は,関連資料をしっかりとホームページ等を活用して公開することが必要ではないかということなんです。 実は,こういった工業団地や産業団地の造成計画にかかわって,今後推進するのか中止するのかを第三者に検証させて判断したという自治体は,中国地方では福山市がなかなか先進的だそうなんですけれども,全国にはほかにもあるそうです。例えば,北海道の札幌市では,産業団地の造成計画について,経費が巨額なために諸課題を再整理するための検証結果を第三者に行ってもらい,その結果をホームページに公開しているんです。福山市もこういう姿勢がまず必要なのではないかと思うんです。 改めて,この産業団地の検証業務は,私の記憶では1700万円かけてプロポーザルでコンサルタントに委託して資料がつくられたわけです。1700万円というのは市民の税金を使っているわけですので,ぜひ,これは福山市の産業振興課等のホームページに公開して,またさらに基本計画等も公開して,市民に情報提供することが必要ではないかと思うんですけれども,いかがでしょうか。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 先ほど検証業務が1700万円ということでございましたが,それは検証業務のほうはそんなにかかってございません。 それで,そういったいわゆる委託した報告書,提出した報告書という形でのホームページの掲載という御質問でございますが,今当然市民に求められれば情報公開をしておりますが,そういったことでホームページへ掲載していくのかどうかもこれから研究してまいるか,考えていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) 検証業務の委託の費用1700万円,失礼しました。また後日で結構ですから,必要経費等わかれば,改めて教えてください。 問題なのはこの資料の公開なんですけれども,今後考えていく,もしくは研究するということなんですけども,他市は,税金を使って検証,調査を行ったものはやはり市民に還元するべきだという考え方のもと,そっくりそのまま全部検証結果は公開してるんです。調査・検証結果っていうのは出すべき内容だというふうに,そういうルールづくりをしていると思います。これが,札幌市っていうのは人口190万人で北海道でも有数な大きな政令指定都市ですけれども,こういう姿勢がやはり都市の格にもなるなと。担当課の皆さん,非常に情報公開については積極的に取り組んでおりました。ですので,こういった検証業務等を,基本計画はホームページに掲載していただくことを,これ改めて強く要望しておきます。 次の質問に移りたいと思います。 関連事業費の内訳なんですけれども,第1答弁で,1期事業計画の附帯工事の関連費用が御答弁がありましたと思います。これについてお伺いしたいと思うんですけれども,失礼,関連事業費,附帯事業についてです。57億円ほどかかったということなんですけれども,この関連事業費の内訳の主要な事業が一体何だったのか。あわせて,その概算費用がどれぐらいかかったのか。関連事業費について詳細な内訳を教えてください。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 第1期造成事業にかかわる関連事業についての事業費等々での御質問でございます。 まず,関連事業については,団地造成事業に直接かかわるものではなく,一般公共事業を団地造成と一体的に整備していくことが効率的,効果的であるということで行った事業となります。ですから,団地造成事業の経費にはなりませんが,先ほど言われました第1期に係りましたいわゆる関連事業につきまして,ため池といたしまして,本谷新池約6億5000万円,本谷池約3億6000万円,城ヶ谷上池約3億2000万円の計,約13億円でございます。道路につきましては,現在の名称で答弁させていただきますが,法成寺幹線が約11億円,服部永谷下加茂幹線が約27億円,あと法成寺6号線,法成寺下加茂線,合計約44億円となっております。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) 道路が44億円です。かなり大きな金額,道路等に費やしていると思うんです。 2期計画というのは,1期計画に基づいて収支等も算段されておるんですけれども,その支出と収入について伺いたいと思うんです。 まず,第1答弁でもございましたけれども,1期事業の場合,先ほど言いました本体工事が77億円,関連事業費で合計で57億円ほどですか。さらに,答弁でありました企業立地奨励金等の助成事業費で22億円ということは,支出はこれだけを足せば156億円になります。足し算すればです。入ってきたお金が今度は土地の分譲費です。それと固定資産税等の税収ですけれども,分譲費は80億円,固定資産税等の税収は,先ほどの答弁では47億円ですので,プラス収入としては127億円入ってきたと。出ていったお金が156億円で,入ってきたお金が127億円ですので,マイナスが29億円,まだ関連事業費も考えれば不足している計算にはなるんですけれども,ただ完成しておりますので,年々その固定資産税収入が入ってきて,いずれかの時期にはこのマイナス29億円も閉息していくというか,収れんしていくと思うんです。それが損益分岐点になると思うんですけれども,1期の場合,関連事業費も含めてトータルで考えた場合,あと何年後が損益分岐点,つまり何年度がマイナスからプラスに転じる時期なんでしょうか。数年後だと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 先ほども御答弁させていただきましたけど,関連事業57億円と言ったのは,団地造成事業にかかわるものでなく,一般公共事業を団地造成と一体的にやることで効率的,効果的にできるということで実施されたもので,それが全体の事業費というふうには,造成事業には考えられませんので,今後いつそれがペイできるのかということは,その額では答弁できかねます。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) ただ,予算書とか決算書には,これらの例えば法成寺吉和線等は北産業団地関連として予算が計上されているんです。それはいかがですか。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 先ほどからも御説明させていただいていますが,関連事業といいますのは,団地造成事業のときに,一体的に整備したときに効率的,効果的に図れるということで,予算書のほうも関連事業として主要な施策のほうでも出てるというふうに考えております。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) 例えば,地図を見てみましたら,先ほど答弁ありました法成寺吉和線っていうのは,北産業団地1期事業区に入るための進入路としてつくられている道路なんです。ですので,この道路がなければ北産業団地には入れないような形になっておりますし,他の道路もそうです。ですので,この北産業団地のために一体的につくられたものですので,一体的につくられたものであるんであれば,これは経費として考えることが必要だと思うんです。わざわざ外す必要はないじゃないですかということなんです。 続いて,ちょっと質問させてください,いいですか。ですので,要するに1期事業にしたって,これからやろうとしてる2期事業にしたって,その基本計画には新たな道路の建設計画も今後検討しないといけないということを記載している以上は,それらも含めたトータルの入りと出で収支を算段するっていうのが当然のあり方だと思うんです。それについては,その法成寺吉和線ってまさに北産業団地のための入り口道路です,進入路というふうに書いておりますので,それやっぱ算段していただきたいと思います。 次の質問に入りたいと思うんですけれども,例えばそういう関連事業……。いいですか。 ○副議長(池上文夫) 質問を続けてください。 ◆20番(土屋知紀) ごめんなさい,服部永谷下加茂線だった。ごめん,路線名間違えてました。失礼,ちょっと間違い,ごめんなさい。服部永谷下加茂幹線でした,失礼しました。 ○副議長(池上文夫) 部長,先に答えて。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) (仮称)法成寺吉和線のことをお話しされてますが。(20番土屋知紀議員「失礼,失礼,幹線の名前がね」と呼ぶ)法成寺吉和線につきましては,都市マスタープランに位置づけられた幹線道路であります。それを整備していくことで地域交通の円滑化を図るために計画された路線でございます。それは団地造成とは切り離して考えているものです。 ◆20番(土屋知紀) 路線名は失礼しました。服部永谷下加茂幹線でした。失礼しました。 それについては,要するに北産業団地の進入路でしょと,私が言いたいのは,この道路がなければ1期団地には入れないですので,幾らその一般公共施策としてやったとしても,北産業団地全体としてトータルの支出として算段しないといけないですよということを言っているわけです。 これらを踏まえて,例えば新年度は2期のためにPR動画を作成する予算が計上されております。220万円ぐらいか,予算はあれですけど,これらも関連事業と言えるんじゃないんでしょうか,それはどうでしょうか。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 新年度,予算のほうを計上させていただいてます企業誘致に係るPR動画についてでございます。 これは,団地を造成したからそれをつくるということではございません。それだけではございません。本市のほうへいろんなIT系のオフィスとかそういったもの,駅前でも今県と一緒に連携してそういったオフィスなんかも誘致を取り組んでいるところでございます。そういった中でそういったところにもPRしていくということでございますので,団地造成に限ったものではございません。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) じゃ,次に分譲単価について伺いたいと思います。 本会議等の他の議員さんに対する答弁では,今後福山市の税収について,地価が下落して固定資産税収入が下がるんではないかという見通しが示されております。1期事業にかかわって,公示価格というのが5年間調査されております。2013年と2017年度で公示番号を設定しておると思いますけれども,北産業団地の1期で2013年と17年,どうなってますか,お答えください。 ◎税務部長(岡田修) 申しわけありません,今手元に資料がございません。 ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 公示価格の価格ということでございます。 福山市駅家町大字法成寺1613番7での平成29年1月1日での価格でございますが,2万400円となっております。 以上でございます。 ◆20番(土屋知紀) 調べてみましたら,2013年平成26年は2万1000円です。今2万400円に下がっているんです。これまで言ったとおり,少しずつ土地というのは下落している。ところが,福山市の試算というのは,2022年度は3万4000円で分譲しようとする。つまり,2万400円からざっくり計算して1.5倍まで引き上がっていくという計算で試算しているんです。1年間にならしてみると2500円ずつ上がると,これ余りにも過大な見積もりだということを指摘しておきます。 時間になりましたので,この続きはさらに予算議会等で質問させていただきます。 以上で終わります。 (20番土屋知紀議員質問席を退席)(拍手) ○副議長(池上文夫) 次に,19番岡崎正淳議員。 (19番岡崎正淳議員登壇)(拍手) ◆19番(岡崎正淳) 私は,新年度における市政運営の基本方針について質問いたします。 平成30年度の当初予算案が今定例会に示されました。枝廣市長が第13代福山市長に就任をされてから2度目の編成による当初予算案であり,枝廣市長が構想されてきた施策が随所に盛り込まれていると感じるところです。新年度においても,市長就任後から掲げられているスピード感,情報発信,連携を基本に全力で市政運営に邁進をされることを期待をしておりますが,情報発信や連携,特に官民連携については,新年度において具体的な内容と取り組みが進展をすることと思います。 定例会初日には,総体説明の冒頭において,論語の「今,汝は画れり」を引き合いに,未来へのたゆまぬ挑戦こそが福山市の未来を切り開いていくと強調をされました。特に若い世代に対する果敢な挑戦を求めておられますが,とりわけ,将来の市政を担い,新たな行政課題や未知の領域に対して挑まなければならないのは若手世代の職員であると思います。新年度予算を未来実感予算として実現をしてくためにも,市政の最前線で働く若手職員に対してどのような期待を持たれているのか,市長の思いをお聞かせください。 新年度の組織整備についてお尋ねをいたします。 新年度の機構案では,企画政策部に地域活性化担当部長を新設する一方,第1次産業の振興を目的に平成24年度に設けられた農林水産部を廃止するなど,組織の改編を行うとともに,民間から5名の人材を経営戦略監のもとに配置をし,行政運営の戦略性を高度化することとしています。新年度における機構の再編について,どのような考え方で案をまとめられたのか,お考えをお示しください。 先月には,ふくやま未来づくり100人委員会による30年後の未来図が完成をし,今月1日には本庁舎1階市民ホールにてパネルの除幕式が行われました。2月12日に開催をされた未来図の発表会の様子を拝見し,市民が市政に参加をするだけではなく,構想や政策の形成過程に直接参画する時代に入りつつあると実感をしたところです。また,市長就任後に精力的に取り組まれている車座トークについては,50学区以上で開催され,参加者からの意見の集約や現時点での分析,また可能な対応も行われていますが,何よりも,市長との直接対話により市政へのさらなる関心や参画意識の醸成が高まりつつあることに意義を感じているところです。いずれも,新年度において具体化に向けた議論の場や専門家による課題解決に向けた検討を始めると伺っています。未来をつくる協働と定義をされていますが,私は,今後協働のまちづくりの深化として,新しいまちづくりのキーワードが必要な時期に差しかかっていると思いますが,お考えがあればお聞かせください。 最後に,枝廣市長は,ことしの新年冒頭の挨拶でこれからの市政運営の抱負を述べられる中で,地方都市といえども内にこもるのではなく,外に開かれたまちづくりを進めていくとのお考えを示されました。当初予算案において,インバウンド観光の推進や5月に予定をされている国際音楽祭の開催,また教育ではグローバル人材の育成強化など,さまざまな分野において国際社会との積極的な交流を進める施策に取り組まれるとのことです。新年度以降,本市の国際交流の推進について,市長の基本的なお考えをお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 岡崎議員の御質問にお答えいたします。 初めに,若手職員に対する期待についてであります。 本格的な人口減少社会の到来が目前に迫る中,本市のさらなる成長に向け,今幹部職員以下,一丸となって5つの挑戦に取り組んでいるところであります。この中でも,将来の市政を担う若手職員には,とりわけ大きな期待を寄せております。私が常に伝えていることは,どうすれば市民の皆様の思いに沿うことができるか常に考え,そして行動する職員になってほしいということであります。とにかく現場に行くこと,現場主義に徹して,市民の皆様の思いをみずからの目で確認すること,そして,できない理由ではなく,どうしたらできるかを考えること。スピード感,情報発信,連携を共有する中で,失敗を恐れずやってみなさい,あなたたちが変われば福山が変わる,このように激励をしております。 これまでも,さまざまな仕事の場面で若手職員と話をすることがありましたが,意欲にあふれた優秀な職員がたくさんおります。今では私の自慢でもあります。市民のために,ふるさと福山のために,前向きな強い気持ちを大切にして日々の業務に当たることを期待しております。 次に,新年度の組織整備についてであります。 簡素で効率的を基本に,時代の変化や多様な行政課題に対応できる体制を構築するため,新年度の組織整備を行ったところであります。具体的には,地域の課題解決に向けた総合調整を専する地域活性化担当部長の配置や,福山北産業団地の整備に向けた体制の強化,農林水産部の経済部への統合などを行います。また,経営戦略監のもとに民間高度人材をチームとして編成し,行政にない発想も取り込んでいくなど,重点的に取り組むべき課題に対し組織横断的に,そしてスピード感を持って取り組んでまいります。 次に,協働のまちづくりの深化についてであります。 本市では,これまで市民あるいは団体による自主的,主体的なまちづくり活動が展開され,協働の取り組みが市民活動の土壌として根づいてまいりました。しかしながら,人口減少や高齢化に伴い,地域活動の担い手不足などの課題が顕在化しております。私も,車座トークを実施し市民の皆様の声を直接お聞きする中で,地域コミュニティーの維持へ危機感を訴える声を多く耳にしてまいりました。これを受け,新年度は,地域民主団体に加え学識経験者や企業等も交えて,新たな地域課題の解決方策を模索してまいります。 こうした取り組みを進める中で,多様な主体との連携により,新たな未来をともに創造してまいりたいと考えています。協働のまちづくりが深化した先にどのようなまちづくりの新しいキーワードが生まれてくるのか,楽しみにしながら,地域コミュニティーの再構築に知恵を絞ってまいります。 次に,国際交流の推進についてであります。 本市は,韓国の浦項市,アメリカ合衆国ハワイ州のマウイ郡などと親善友好都市の提携を結び,これまでも訪問団の派遣や受け入れなど交流を進めてまいりました。本年はマウイ郡との提携10周年の節目に当たります。今後も変わらぬ友好と信頼を深め,交流を促進していきたいと考えています。 このほか,5月にはばらのまち福山国際音楽祭,6月には東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿を行うメキシコ選手団の受け入れ事業など,市民の皆様に海外の本格的なスポーツや文化などにも触れていただくとともに,選手団との交流の機会を考えていきます。 また,国際社会での活躍などを目的として,福山版海外留学制度を実施します。福山の若者には,外に目を向けてほしい,そして見聞きしたことを本人の成長と日本の発展に生かしてほしいと願っております。 ここ数年,技能実習生や留学生など,外国人市民が増加しています。気がつけば,多文化が共存する都市に変わりつつあるのかもしれません。市民との交流を深める機会として,本市では,フレンドリーピックまつながカープヂェーや留学生が参加するスポーツ大会,二上りおどりなどを行っています。 引き続き,多文化共生社会を実現するため,教育,文化,スポーツなどさまざまな機会を捉えて国際交流の取り組みを推進してまいります。 以上で,岡崎議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆19番(岡崎正淳) 4点にわたりまして,丁寧に答弁をいただきました。ありがとうございました。 再質問と要望をしたいと思いますが,まず1点目については,若手職員に対する市長の今の思いをお聞かせをいただきました。 この質問をするその意図というのは,ここ最近,やはり職員の総数における若手職員の割合ってのが非常にふえてきているような感じがいたします。ちょうど私が13年前に市議会に議席をいただいて以降は,集中改革プラン等で人件費の総抑制でありますとか,職員定数の適正化などとか,どちらかといえば減らす方向でずっと来たと思いますが,ここに来て各自治体,地方自治体における人手不足の問題ってのがかなり顕在化をしてきているように思います。いろんなところでこのニュースが目に触れることがありますが,一方で大きな流れとしては,地方分権でありますとか地域主権,そしてここ数年は地方創生ということで,新たな課題への挑戦ということが非常に求められているわけでありますが,そういう中で,本市における年代構成です。今回,職員定数の改正案に示されていますけども,その中で現在の年代構成の現状と,そこに課題があればお聞かせをいただきたいと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 現在の福山市職員の年代構成の現状というお尋ねでございます。 議員御指摘のとおり,ここ10年来,職員,大量退職しています。定員適正化計画に基づいて人員等のほうも適正な体制を構築してまいっておりますけども,10年前に比べて,在職年数10年未満の職員,10年前ですと約25%でしたけども,現在であれば経過年数10年未満の職員が約半数,50%弱というような状況でございます。そういった中で,今職員の平均年齢は39歳ということで,年齢層で見てみますと,30代前半の職員がちょっと山になっているというような状況でございます。 いずれにいたしましても,そういった若手職員,しっかりと職場の中でOJT等していく中で,しっかりと研修等を積み重ねていく中で業務に支障が起きない体制を構築しているという状況でございます。 ◆19番(岡崎正淳) 状況をよくお聞かせいただきましたけども,30代前半が比較的,少し多いということで,この世代というのは,ちょうど平成18年度から始まった協働のまちづくりのころに大体採用された方々じゃないかと思います。そういう意味では,公務員の働き方,職員の働き方が,新たな段階が求められた世代だと思いますので,私自身も大いにその活躍に期待をしているところであります。 その中で,新年度の組織整備についてお聞かせをいただきました。 新年度においては特に再編の対象にはなっておりませんけども,これまでも議論のあった支所におけるその仕事の事務のあり方についても,私自身もこの本会議で質問をしてまいりました。新年度の事業の中で,例えば私自身が思うのは,先日も議論のありました都市計画における立地適正化計画が新年度区割り案が示される。あるいは,文化行政で言えば,歴史文化基本構想のような,非常に全市的にその文化財や歴史,それぞれの地域の歴史を地域の活性化に生かしていくようなそういう構想も示されておりますが,そこでやはり一つは支所がどういったかかわりを持っていくのか,あるいは事務分掌において地域の企画施策を立案していくことができるような支所が多いと思うんですが,支所のあり方について新年度はどのようなお考えを持たれてるのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 支所のあり方についてのお尋ねでございます。 これまでも支所につきましては,市民に身近な業務は支所で行い,本庁に集約することで効率が図れるものについては本庁に集約する,これを基本に行ってまいってきたところでございます。 しかしながら,それぞれの拠点支所を中心に,地域特性に応じたまちづくり,これも引き続き取り進めていくということが必要であるというふうに考えておりますし,そういった組織移行につきましても,そういった地域主体のまちづくり,そして簡素,効率的な組織づくり,そういったものをより一層工夫しながら,より市民サービスの充実に努めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆19番(岡崎正淳) 特に,昨年も3月に質問いたしましたけども,新しいそのコンパクト化に向けた取り組みである立地適正化計画についてはどのような区割りになるのか,特に支所管内においてはいろいろとこれまでの積み上げもあると思いますので,やはり調整をしていく上で非常に支所の役割は大事だと思います。計画に対する理解と,まさに現場主義の中で実際に地域にそこが適合するのかどうか,そういったあたりも支所の役割に期待をしているところでありますので,新年度の取り組みに期待をしておるところでございます。 3点目においては,協働のまちづくりの深化として新しいやはりキーワードが必要じゃないかということで質問いたしましたけども,市長から御答弁をいただきました。 この質問の意図というのは,100人委員会の未来図が示された中でもありましたし,また一昨年の第5次総合計画の基本構想を議論するときにも出てきました,協創という概念が新たに幾らか出ておると思います。そこでの議論を,質疑を記憶しますと,協働と協創はどう違うのかとか,あるいは協働を否定してはいけないんじゃないかとか,いろんな議論があったと思うんですが,他の自治体もいろいろと取り組んでる例の中で,やはり協働から協創へという流れが幾らか散見されるようになりました。 そこで,例えば,この100人委員会の新たに示された未来図における資料の中にも,未来を協創する社会というのが書かれております。いずれここは整理をしていかなければいけないとは思うんですが,改めてちょっとお尋ねをしたいんですけども,私のイメージでは,協働というのはともに汗を流して作業をしていくというようなイメージが非常に,五感としては強いと思うんですけども,協創ということになると,企画や構想の段階で一緒になって練っていく,こういうイメージなんですが,このあたりの整理が私は必要じゃないかと思うんですが,現時点でどのようにお考えになられているのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎企画政策部長兼福山駅前再生推進部参与(中村啓悟) 協働,そして協創の言葉の持つ意義,そして意味についての御質問だと思います。 議員御質問のとおりでございまして,各自治体においては,協働,そして協創という言葉が見受けられている,そういった状況もあろうかと思います。先ほど議員のほうからもございましたけれども,協働のまちづくりというのは,市民とともに地域づくり,そしていろんな取り組みについて同じ目標を持って歩んでいくといったものであろうと思います。協創というのは,第五次総合計画の基本構想の中でもその言葉は入れております。議会のほうでも議論をしていただきました。そのときなかなか明確な御答弁がし切れなくて,質問を2度,そして3度といただいたことも記憶をしておりますけれども,協創というのは,何もないというわけではないんでしょうけども,先ほど言われたように企画段階といいますか,一からともに,そして産学官民といういろんな多様な主体とともにつくり上げていく,ともにつくるといった,この漢字が持つ意味そのものであろうかと思っております。 協働のまちづくりというのは,これまで市民の皆様とともに歩んでまいりましたし,市議会の皆様とともに議論をし,そして歩んできたものだというふうに考えております。協創というのが今後どういうキーワードとして出てくるかというのは,先ほど市長御答弁申し上げましたけれども,地域コミュニティーが維持していけるものへと,来年度再構築に向けた検討を進めていきたいと思っておりますけれども,そういった中でも議論が出てくるものではないかというふうに考えております。 以上でございます。 ◆19番(岡崎正淳) 企画政策部長のほうから明確に御答弁いただいたと思ってます。 新年度,そういう意味では,さまざまな施策を取り組んでいく中で新しいまちづくりの方向性が,形ができてくるだろうと私も期待をしております。その中で,新しい考え方,市民が共有できるその協働の延長線にある新しい方向性が示されていくということを期待をしております。 最後に,新年度以降の国際交流の推進についての基本的な考えを市長からお伺いいたしました。 これは,やはりいろんな可能性があると思いますし,いろんな分野で新年度も国際関連の施策が盛り込まれていること,大変評価をしております。韓国の浦項市との交流はかなり長い間積み上げがありますし,相互の交流という意味では,大変充実したものになっていると思います。 また,教育行政においては,北京市との教育交流が10年を迎えられて,新しく協定を調印されて新年度も本市から中学生,高校生を中心に派遣が行われると思います。私も,先月に行われたこの北京市との教育交流は報告会に参加をいたしまして,改めて大きな刺激を受けて子どもたちが帰ってきた姿を見まして非常に意義のある事業だと思っておりますが,もう一つ,新年度評価できるものとして,福山市立大学が新たに中国の大学と協定を結ばれて,これから新年度交流を進められるということであります。 質問の意図は,新しく今後国際化,国際交流を進めていくに当たって,やはり東アジアの国々との交流をどのように進めていくかというのは,地方都市である福山市といえども,これから考えていかなければならない段階が来るだろうと思っております。具体的には,やはり中国との交流をどのように都市間交流を進めていくかというのが一つあるんですけれども,私も,昨年2回ほど中国を訪問する機会がございました。改めて,昨年が日中国交正常化45周年で,ことしが日中平和友好条約の40周年の年ということで,日本の全国の地方都市がそれぞれの友好都市と交流を進めていくというふうに伺っております。本市は正式には友好都市を持っていないわけですが,今後どのように考えていくかというのが非常に大事だと思っております。というのは,福山市内の企業のビジネスベースで見ても,かなり中国とのかかわりはあるようでありますし,文化面でもいろんなつながりがあるという中で,どこかでやはり考えていかなければならないときが来るんじゃないかと思っておりますが,もちろん相互交流が可能だというのが前提だと思います。その点について,現状といいますか,今後の展望も含めて,お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎市長公室長(檀上誠之) 友好親善都市での友好提携ということでお答えをさせていただければと思います。 先ほど議員のほうからありましたように,北京教育交流,これ長く続いております。昨年ということであれば,ふくやま書道美術館の呉昌碩先生の作品のつながりということで,上海市のほうからもお越しいただきました。また,上海市の日本国の総領事館の総領事も福山市出身と,ゆかりがあるということで,福山のほうにいただいたというこういった縁もございました。こういった交流は今後も続けていければというふうに基本的には思っております。 ただ,国際親善友好都市の提携ということになりますと,さまざまな分野での,特に民間の方々を中心とした積み重ね,こういったものがやっぱり必要になってくるんじゃないかと思います。そういった積み重ねがあって,機が熟して市民理解も得られると,そういうような段階になって,国際的な親善友好都市の提携というのも,そういった検討も視野に入ってくるということじゃないかなというふうに思っております。 ◆19番(岡崎正淳) 今の御答弁によると,やはり民間による交流がしっかり行われていく先に行政間の連携がある,交流協定があるというふうに伺いましたけども,そのとおりだと思ってまして,日中の交流においてはよく使われる言葉なんですが,民によって官を促すんだということがずっと国交正常化の前から言われてきた伝統的な流れであります。国際交流に共通するものはそうなんだろうと思うんですが,やはり45年前に交流をしていた方々はかなり高齢化をしてきているという実態がこの福山市にもありますので,ポイントは,やはり若者の交流と文化の交流,そしてその先に地方都市間の交流というのがあるんだろうと思っております。そういう視点で,実際福山市内でどのようなつながりを持って,民間ベースでどのような交流やつながりがあるのかよく見きわめていただきたいと思ってますし,また備後圏という目で見れば,隣の井原市や尾道市,かなりいろんなつながりもあるようであります。やはり中国の都市ってのは,一桁人口が違いますので,備後圏というつながりで仮に見た場合,備後圏で交流ができるっていう可能性をもし探るとすれば,規模的にもつり合いがとれる可能性もあると思います。より可能性も広がってくると思いますので,その点も視野に入れて,新年度以降,この国際交流の推進の中で取り組んでいただきたいと思っております。 全般的に,この本市の国際化の推進の中で,この国際交流も含めた取り組み,非常に私は評価できると思っておりますので,各施策の中での取り組みの延長にそうした日中の交流の事業もしっかりと踏まえていただいて,一番近い隣国でありますから,しっかりと新年度以降の施策を進める中で取り組んでいただきたいということを要望いたしまして,私の質問といたします。 ありがとうございました。 (19番岡崎正淳議員質問席を退席)(拍手) ◎経済部長兼企業誘致推進担当部長兼福山駅前再生推進部参与(浦部真治) 先ほど土屋議員のほうから御質問がございました,福山北産業団地Ⅱ期事業計画検証業務での経費ということでございます。175万円でございます。大変失礼いたしました。 ────────────────── ○副議長(池上文夫) この際,休憩いたします。           午後2時7分休憩 ──────────────────          午後2時30分再開 ○議長(小川眞和) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次に,10番石岡久彌議員。 (10番石岡久彌議員登壇) ◆10番(石岡久彌) 石岡久彌であります。 私は,昨年12月の本定例会において,次の3つに関して質問させていただくとともに,提言をさせていただきました。すなわち,それらは,1つ目が市職員の飲酒運転多発について,2つ目が市職員の車両事故多発について,3つ目が公民館窃盗事案についてというものでありました。私の質問時間は30分間に限定されているため,前回の定例会では,市職員関連の事案,事故については踏み込みが足らず,他方で公民館関連の一問一答はできずに終了となりました。本日は,このような状況を踏まえ,質問テーマは前回の定例会時と同様となりますが,内容的には掘り下げた問答を行いたいと考えております。 そこで早速質問内容に入りたいと思いますが,その前に昨年12月以降の車両事故発生状況についてお答えください。 と申しますのは,先般,関係課長から,3件の車両事故が新たに発生,うち1件は環境センターでありますが,との情報提供を受けているからであります。 さて,本題に返りまして,飲酒運転事故並びに車両事故については,本日は一まとめにして所要の質問をさせていただきますが,これが本日の第1番目の質問となります。すなわち,第1番目の質問とは,飲酒運転事故並びに車両事故関連で,その1点目が環境センター業務を部外委託としませんかという質問であります。 なぜこのようなことを言わんとしているのか,その理由は,1つ,本件事案,事故の発生者は,環境センター勤務職員が他の部門と比べて圧倒的多数であるから,他方で2,人件費の削減を図ることができるからであります。具体的には,1,車両事故については,昨年12月時点で,年間の事故発生件数は環境センターが11件中5件でありました。これにつけ加えますに,先ほど紹介しましたとおり,新たに1件が追加となっております。 次に,飲酒運転でありますが,昨年12月時点で,年間3件のうち2件が環境センターでありました。このように,環境センターは極端な多発となっております。 2,他方で環境センター職員の平均給与は,最近の市ホームページによりますと,年収ベースで約630万円ですが,臨時職員を含めた場合には約500万円となり,一方,民間の場合は約400万円であって,400万円割る500万円は0.8,すなわち民間は市職員に比べて8割の人件費で同様の清掃業務をしておりますので,部外委託すれば人件費が削減できるものと考えます。この場合に部外委託費は幾らかかりますか。 これらの2つの理由から,私はここに環境センター業務を部外委託すべきと提言しておりますので,これに対する市長の御答弁を求めます。 次に,飲酒運転事故並びに車両事故関連での2点目の質問が,労使関係を毅然たるものにしませんかというものであります。 すなわち,行政全体としての飲酒運転及び車両事故発生を減少させるためには,労使関係を毅然とさせ,管理者のリーダーシップ発揮を回復すべきだと考える次第であります。なぜこのようなことを言わんとしているのか,その理由は,管理者が命令,指示,指導するという本来のリーダーシップこそが各種事故の発生を防止,抑止する原動力と考えるからであります。本件事故防止のためには,昨年12月定例会時の市長答弁にありましたように,各種の施策が極めて重要でありますが,私は,そこには画期的な施策が求められていると確信いたします。画期的な施策とは一体何ぞやということでありますが,それは指導を受ける職員全員に事故防止の決意をみずから誓わせる施策が必須であるというものであります。具体的には,事故防止のための職員みずからによる,1つ,朝礼時等を活用した3分間スピーチ,2つ,作文の提出,3つ,ポスターの掲示,4つ,出勤時等の庁舎前での呼びかけ等の実施を管理者が職員に働きかけ,職員みずから行わせるものであります。これらの施策は,職員としては嫌で避けたいものでしょうが,ここにおいて管理者が部下に実行させるそのリーダーシップ発揮が必須と考えます。ついては,労使関係を毅然とさせ,実行に移させるその正常化が必要不可欠と思料いたします。 次に,この労使関係の毅然さを軌道に乗せるためには,市民サービス向上意見交換会の撤廃が必須と考えます。本件撤廃については,昨年12月の定例会において私の意見を申し上げましたが,市長には,改めて私のこの撤廃に対する提言についてお答えください。労が使の専決分野に口を差し挟むのはとんでもないことと考えます。 次に,本日の第2番目の質問は,公民館の窃盗事案についてであります。 本件については,私は昨年12月の定例会において,今後は抜本的な窃盗事案防止策が必要であり,その一例として,公用車を各公民館に夜間張りつけるぐらいの創意と情熱が必要旨の提案をいたしましたが,これに対する市長答弁はありませんでした。 そこで,本日再度同じ提言をし,市長の答弁を求めます。市長,どうですか,次回再び本件窃盗事案が発生した場合には,直ちに公用車を夜間各公民館に張りつけませんか。 ここで窃盗事案防止策について1点だけ申し上げさせていただきたいことは,攻撃は最大の防御であるということであります。執行部には,相手に手のうちを見せたくない旨の消極的な考え方もあろうかと思いますが,行政の前向きな,積極的な,断固として窃盗を許さない旨の強い意思表示と抑止的な防止施策が必須と考えますが,いかがでしょうか。市長のほうで費用対効果を含んだすばらしい対案があればお示しをください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 石岡議員の御質問にお答えいたします。 初めに,昨年12月以降の車両事故発生状況についてであります。 車両事故は3件発生しており,追突が2件,出会い頭の衝突が1件であります。 次に,環境センター業務の外部委託についてであります。 家庭から排出されたごみの収集業務については,1962年昭和37年に収集区域の一部について外部委託を始め,これまで適宜見直しを行ってきました。直近では,2006年度平成18年度に策定された福山市行財政改革集中改革プランに基づき,2010年度平成22年度にも見直しを行っております。 ごみの収集業務について,全てを委託したとしても直営の場合とコスト差はほとんどないと考えており,また環境センターでは,ごみの収集業務のほか,公が担う責任として,一斉清掃等の市民協働作業や災害時の緊急対応など,市民生活に欠かすことのできない業務も行っております。 次に,市民サービス向上意見交換会についてのお尋ねであります。 意見交換会は,現場実態を踏まえた意見を行政運営の参考とするため開催しているものであります。このことは,広く市民の皆さんから意見をお伺いすることと同様と考えています。 なお,この意見交換会につきましては,政策,制度について労使で合意したり方向性を決定したりするものではないことを設置要綱において明確に定め,運用しているところであります。 今後も,さまざまな意見を参考にしながら,効率的,効果的で良質な市民サービスの提供に努めてまいります。 次に,公民館窃盗事案防止の抜本的対策についてであります。 公民館においては,これまで事務室に防犯アラームや人感センサーライトを設置して,無人の際の防犯対策を行ってまいりました。一連の侵入窃盗事案発生後は,施錠の再確認,備品の管理方法の徹底など,現状ででき得るさまざまな対策を行うとともに,新たに窓ガラスの二重ロック設置などの対策も行ってまいりました。 今後につきましては,費用対効果の視点も踏まえながら,さらにどのような対策が可能か,手法等を研究してまいります。 以上で,石岡議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆10番(石岡久彌) 引き続いて,一問一答に入ります。 まず初めに,昨年12月以降の職員による新たな3件の車両事故発生状況についてでありますが,先ほどの市長答弁にありましたように,環境センターにより1件,他の部門により2件という合計3件の事故でありました。 次に,その原因は,追突あるいは出会い頭の衝突ということでありますが,私に言わせれば,相変わらず基本,基礎動作の怠慢であり,気の緩み,公務員としての使命感,倫理観の欠如と判断をされます。 そこで話を一挙に進めまして,次に,環境センター業務の部外委託問題を取り上げます。 今の市長答弁では,今後とも今の市みずからが環境,この業務を継続するというふうに言われました。ただ,その理由は2つほど言われまして,1つ目は,民間委託したとしても経費が余り変わらないとか,あるいは一斉清掃の観点から必要だということだろうと言われたんだと思いますが,またここは後からお聞きします。 さて,続きますが,今市長答弁としてそのようなことを言われましたが,私はそのようなことでは果たして市民の理解が十分得られるんだろうかと考える次第であります。なぜなら,同センター職員による飲酒運転並びに車両事故により,市民の生命,身体及び財産等が危険にさらされているにもかかわらず,他方で同職員たちは高級な処遇を受けており,一方で,民間業者が本件清掃業務を代替できるような状況の中で,なぜ環境センターが存続されなければならないのかとの市民の素朴な疑問,不満,苦情が絶えないからであります。この市民の意見,感情等に対して,理事者は何をどのように感じ,思われますか,御答弁をください。 ◎環境部長(渡辺毅) 石岡議員の再度の御質問についてお答えをいたします。 一般廃棄物の処理は,法に基づく福山市の自治事務でございます。それを適正に,そして安定的に処理するというのが私どもの使命でございますが,そのために,市長答弁させていただきましたように行政責任の確保などの問題もあり,これまで委託等の見直しも行ってきたところでございます。 基本的には,市の責任において適正に処理するというのが基本でございますが,その中でも,例えば一斉清掃等の市民協働作業,また市長答弁ございましたように,例えば地域や小学校などに出向いての環境出前講座,これはごみの減量,そしてごみの資源化についてPRするものでございます,啓発していくものです。そういった環境全般,特に廃棄物処理の全般についても市としての責任を担うために,環境センターは業務をしております。 以上でございます。
    ◆10番(石岡久彌) 今環境部長はそのように答えられましたが,じゃあまず,現状としまして,市の直営と民間に委託しとる清掃業務のです,比率をまずアバウト,言ってみてください,何対何ぐらい。 ◎環境部長(渡辺毅) 今の現時点の一般廃棄物の処理にかかわる収集運搬業務の割合でございますが,重量で直営と委託の比率は50対50でございます。 以上です。 ◆10番(石岡久彌) 今言われたように,例えば1対1,50対50ということであって,さっき環境部長は,るると一斉清掃とか学校の云々とか言われましたが,例えば,それがそんなにウエートが多い重要な,もし要件であれば,現行1対1なんてのは成り立たないんじゃないですか。言葉を変えて言えば,先ほど来見直しを確保されたと言われましたが,私に言わせたら,そこまでそのことが重要な要件であれば見直しをしてもとに返す,例えば見直す,もとへ返すってことは,100%市がやる,そういう意味です。逆にそっちいくのが私は普通じゃないかと思いますがどうでしょうか,私のこの意見に対して。 ◎環境部長(渡辺毅) 再度のお尋ねでございます。 一般廃棄物を適正処理していくというのは市の責任でございますし,それを確保するために私ども業務を行っておるんですが,その比率が今50対50,1対1というように申し上げましたが,特に民間として業務がちゃんと成り行くということで,基本的には効率的なところを委託しておりますが,私ども行政の責任において市の周辺部等を責任を持って適正処理するという観点で,私ども直営が担ってる部分がございます。 以上でございます。 ◆10番(石岡久彌) 部長,実は,私は次にもっと大事な,本当は11分の中で一番,もっと大事なのはさっきの労使環境の毅然さでありますから,もうここはいっぱい質問したいんですが,きょうはやめときます。本当は,例えばさっき2つ目の理由で,コストは変わらないと言われました。ちょっとだけ付言しますと,例えば,皆さんの場合は,当然公務員ですから,私は,本給プラスそこに手当というものが,各種手当たちがいっぱい入っとるんだと思います。そしてもう一方,時間もそれは違うと思います。市民は,もういろんなうわさをいっぱい流してくれます。例えば,環境センターは,もう昼間早く終わって風呂にも入ってきれいさっぱりして5時15分ですか,課業終わったらさっと出ていくと。民間の場合は,私は,間違いなくとてもそんな5時前に風呂なんか入る時間は,余裕なんかあるわきゃないと。もう一回言いますが,これ以上やっちゃうと時間がなくなっちゃうんで,きょうはやめときます。 なお,ここでちょっとだけつけ加えさせていただきますが,きょうのテーマ,いずれにしましても,これとても私のこの持ち時間の中で終わりませんから,次回の6月,これにもまた継続してやらせていただきます。 さて,じゃ話をもとに,だからこの話は……。 ○議長(小川眞和) 石岡議員,ちょっと座ってください。 先ほど,5時15分前にもう風呂に入ってさっぱりして帰っとるということになると,ちょっと問題がありますんで,環境部長のほうでそこの事実関係を説明してください。 ◎環境部長(渡辺毅) 先ほど議員のお話の中,お昼に風呂に入ってさっぱりした云々というようなくだりは,一切ございません。私どもは時間いっぱい業務を遂行し,どうしてもその作業で汚れてしまったというときは,時間外でお風呂に入るなどして帰ってございます。 そこのところ,よろしくお願いいたします。 ◆10番(石岡久彌) 今言ったのは,もう市民はいろんなうわさをいっぱい出してくるんです。(発言する者あり)うるさいっつっとるだろう。私は目の前で見てませんが,くれぐれもですね,くれぐれも……。(発言する者あり)言わん者は黙っとけ。自分らで言い切らん……,あるなら自分たちで言え。 ほいで,要するに……。 ○議長(小川眞和) 石岡議員さん,石岡議員さん。後ろに反応しないように。 ◆10番(石岡久彌) 要するに火のないところに煙は立ちません。それは,よく市民が,例えば後からもっと大事なそこの,今労使関係などで元OBの投書までもらってますから,それもっと具体的に言いますけど,今話もとへ返します。だから,もうくれぐれも,例えば環境部長,現状はそうなんかも知りません,今は。じゃ昔はどうだったんですか。そこまで話が行っちゃうんです。ですから,私は,今くれぐれも言いますけども……。残り時間8分しかありませんから,もうきょうはこれで切ります。 だから,また心配せんでも,まだ私はずっと議員やりますから,機会は幾らでもありますから先を楽しみにしてください。 さて,じゃあ話を,よりきょう,もっと大事な市民サービス向上意見交換会,これがなぜ,簡単に言いますと,前回,私は某支所の現役職員のラブレター,私に対する情報提供,密告,通報の件について述べました。きょう時間があったらもう一回短く再現しようと思ったんですが,もう時間がないから言いませんが,要するにその諸君が言ったでしょう。こんなんでいいんですか。すなわち,なぜ本人が言ったかっつったら,本人は目の前で状況を見て,さらにその状況とは,関係部長以下30名ぐらいが某支所に行って労使協議を始めようとした。ところが,現地の労働職員,労働組合のほうから,約束が違うからもう帰れと,それで突っ返されちゃったと。こんなんで本当にいいんですかと。幹部理事者が30名ぐらい行って,ほいで突っ返すから帰ってきたと。この某現役の市の職員は,1つ目は,まず現状これでいいんですか。2つ目は,彼が言いたいことは,枝廣市長が,きょうもそうですけど,一生懸命仕事をされとる中で,とにかくスピード感を持ってやってほしいと終始言っておられますが,この市の職員が言うに,そのような労使協議でせっかく本庁から30数名の人が来て協議始めようと思ったら帰れと言われて,こんなばかげた労使関係って世の中あるんですか。これ前回,今も言いました。私,もう一回言いますけど,労使協議というのは,多分会社でもそうなんでしょう,一般的には勤務時間とか労働条件,普通はそういうことを中心に議論するのが,それがきょうの市民サービス向上意見,これが全部つながってますけど,それなのに,実態はとんでもない。 じゃあ2つ目に言わせてください。2つ目は,今度は,OBの職員からA4判で14枚,これはその要点ですが,A4判で14枚,克明に書いてあります。一言で要件を言うと,要するに市の皆さん方の人事管理,すなわち部長への昇任,課長への昇任等,そんなことを全てそれは労使協議でやらなきゃ成り立たないんだと,こんなことが克明に書いてあります。だから,話をもとに返して,私は,本来労使協議っちゅうのはそんなもんなんですかと。勤務時間とか審議,それは結構でしょと,しかし,今回のこの市民サービス向上意見交換会っちゅうのは,この前言いましたが,要綱までつくって,これで部長……。 ○議長(小川眞和) 石岡議員さん,質問するんですか,それとも演説するんですか,どちらです。 ◆10番(石岡久彌) 済いません,質問します。 ○議長(小川眞和) じゃ,質問してください。時間ありませんよ。 ◆10番(石岡久彌) 済みません,ここで,これで要するに理事者の皆さん,私の提言であるこの市民サービス向上意見交換会撤廃,私は提言してますが,これに対する御回答をお願いをします。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 先ほど石岡議員のほうからさまざまな御指摘がありました。 ただ,はっきりと言わせていただきたいのは,労使の交渉,これは地方公務員法に基づいて厳正な対応をしております。先ほど石岡議員が,理事者が,投書で,帰ったようなことを言われてましたけども,あれは,恐らく正当な労使交渉,労働団体との労使交渉などで意見が食い違う場合にそういったことも起こり得るというようなものでございます。市民サービス意見交換会,これとは一切関係がないというふうに認識しておりますし,先ほど言われたように人事案件,そういったところに対して労使で協議,それは当然ない,当然,そういった勤務労働条件にかかわることのみ労使できちっと議論していくというものでございます。 ただ,先ほど言われてる市民サービス意見交換会というものは,市民の方に意見を聞くと同様に,施策を実施するに当たって現場実態に詳しい職員の意見,そういったものを聞いていく中でよりよい市民サービスを構築していくために,そういった意見を聞く場を設けていっているというものでございます。そういった中で,これまでもさまざま就学前施設の整備でありますとか,地場産物を用いた給食献立,そういったものを展開しているというものでございます。 以上でございます。 ◆10番(石岡久彌) 総務部長並びに理事者の皆さん,一つ静かに考えてほしい。皆さん方は,私が質問したら必ずそういうふうに答えてくる。初めから私は予測してますが,ここでなぜか,一つは市民のことを考えてあげてください。なぜかこのようなうわさが,しかもOBから克明にそこまで言われるぐらい,人事を職員労働組合が牛耳ってる。とんでもない話で,ほしたら理事者の皆さん方が言えるわきゃないじゃないですか。 だから,さっきの事故の1分間スピーチ,あれも全部そうです,皆さん方は強く言い切らんから,相変わらず14件,あんな幼稚な事故いまだにやってるじゃないですか。だから,私は言ってるんです。だから,ずばっとリーダーシップを発揮してもらいたい。そのためには,この意見交換会というものをなくして,皆さん方は幹部なんだから,幹部は幹部としてずばっと言ってリーダーシップを発揮して,おまえたちはこのとおりやれ,ぴしっと言って実行させてもらいたい。 2つ目。さっき私の前の議員が非常にいいこと言いました。それは,枝廣市長が一生懸命,今若い人たちを対象に,頭を使って創造性,これがまさに関連します。何を言いたいか。今私が言ったことは,きょうは相当,庁内でも聞いとる人は聞いとると思いますが,そのときに若い人たちも,今の私が言ったのがうそかどうかよく知ってます。私が言ってることが,OBが書いたものが,それが事実としたら,若い人たちは一挙にやる気をなくします。 私は,もう一回言います。1つ目は,市民が不信感,さらに増大して,枝廣市長はせっかく前向きにやろうとしてる,それに対して不信感を持ってブレーキになりませんか。2つ目は,庁内的に優秀な若い人間ががっかりしませんかということであります。 もう時間がありませんから,この辺でやめますが,要するに,引き続き6月にはまた提言させていただきますので,よろしくお願いをいたします。 以上です。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 先ほど来,石岡議員のほうから人事案件に絡んでのさまざま御指摘がありました。根拠のないことについてここで言われるのはいかがと思いますし,適切な市としても労使関係……(10番石岡久彌議員「本当ですか,自信持って言えますか」と呼ぶ)はい,そこは自信持って言えます。適切な……(10番石岡久彌議員「自信持って」と呼ぶ)はい,労使関係に基づいて対応してますので,そこら辺の理解のところはしっかりと御認識をよろしくお願いします。 以上でございます。(10番石岡久彌議員「ちょっと……」と呼ぶ) ○議長(小川眞和) いや,もうないです。済みました。石岡議員さん,もう自席へ帰ってください。 ◆10番(石岡久彌) ありがとうございました。 (10番石岡久彌議員質問席を退席) ○議長(小川眞和) これをもちまして議第1号平成30年度福山市一般会計予算から議第44号包括外部監査契約の締結についてまでの44件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております44件のうち,議第1号平成30年度福山市一般会計予算から議第16号平成30年度福山市下水道事業会計予算までの16件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第1号議案から議第16号議案までの16件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することに決定いたしました。 次に,議第17号福山市職員定数条例の一部改正についてから議第44号包括外部監査契約の締結についてまでの28件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── △日程第4 議第45号 平成29年度福山市一般会計補正予算から日程第14 議第55号 和解についてまで ○議長(小川眞和) 次に,日程第4 議第45号平成29年度福山市一般会計補正予算から日程第14 議第55号和解についてまでの11件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) ただいま御上程になりました平成29年度福山市一般会計補正予算など11件の議案について,その大要を御説明申し上げます。 初めに,補正予算についてであります。 このたびの補正は,防災・減災対策のほか,人づくり革命や生産性革命等を強力に推進する国の補正予算に呼応して実施するものや,最終補正としての整理に伴うもの,制度上補正を必要とするもの,篤志家からの寄附に対応するものなどを主な内容といたしております。 まず,一般会計では,国の補正関連としては,小中学校の校舎耐震補強やトイレの洋式化のほか,自転車通行空間の整備などを前倒しして実施してまいります。 公共事業等の追加に伴うものとしては,鞆の防災広場整備に向けた用地取得に係る物件調査など,それぞれ事業費を整理いたしております。 また,制度上補正を必要とするものとしては,鞆の町並み保存事業の補助件数の減や障害福祉サービスにおける居宅介護事業の利用件数の増などに伴い,所要の措置を講じております。 篤志家などからの寄附につきましては,大規模事業基金や地域福祉基金などに積み立てるほか,御寄附いただきました皆様のそれぞれの趣旨に沿った対応をいたしているところであります。 このほか,今年度の収支を見る中で,公共施設の長寿命化等の維持整備や教育環境整備のため,それぞれ基金への積み立てを行ってまいります。 公債費につきましては,繰上償還を実施し,市債残高などの縮減に努めてまいります。 特別会計,企業会計につきましては,都市開発事業特別会計を初め,それぞれの会計において所要の措置や整理を行っているところであります。また,事業執行上の必要性から繰越明許費等について必要な措置を講じております。 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計において17億3422万8000円の減となり,全会計では34億3694万1000円の減となりました。 予算以外の議案といたしましては,条例案として,広島県において部活動指導業務に係る手当の支給要件が見直されることに伴い,福山市立福山高等学校の教員の特殊勤務手当について所要の改正を行う,福山市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてを提出いたしております。このほか,水呑三新田土地区画整理事業における事案に関する和解について,議会の議決を求めるものであります。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております11件のうち,議第45号平成29年度福山市一般会計補正予算から議第53号平成29年度福山市下水道事業会計補正予算までの9件については,予算特別委員会に付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第45号議案から議第53号議案までの9件については,予算特別委員会に付託の上,審査することに決定いたしました。 次に,議第54号福山市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について及び議第55号和解についての2件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── ○議長(小川眞和) お諮りいたします。 議案審査等のため,明3月9日及び3月12日から16日まで並びに3月19日,3月20日は休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,明3月9日及び3月12日から3月16日まで並びに3月19日,3月20日は休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次の本会議は,3月22日午後1時から開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 本日は,これをもちまして散会いたします。           午後3時9分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会副議長 福山市議会議員 福山市議会議員...